KKT杯バンテリンレディスが開幕 女子ゴルフの国内ツアー・KKT杯バンテリンレディスが16日、熊本空港CC(6501ヤード、パー72)で開幕した。19歳の山下美夢有(加賀電子)は6バーディー、1ボギーの67で回り、5アンダー。沖せいら(フリ…

KKT杯バンテリンレディスが開幕

 女子ゴルフの国内ツアー・KKT杯バンテリンレディスが16日、熊本空港CC(6501ヤード、パー72)で開幕した。19歳の山下美夢有(加賀電子)は6バーディー、1ボギーの67で回り、5アンダー。沖せいら(フリー)、古江彩佳(富士通)に並ぶ首位発進を決めた。

 19歳が勢いを見せた。出だしの1番でバーディーを奪うと、4番は7メートルのパットを沈めてバーディー。8番は残り157ヤードからピン手前2メートル、11番は100ヤードから1メートルにつけて伸ばした。16番は4メートル、18番は7メートルをねじ込み、ショット、パットともに冴えた一日だ。

 2019年のプロテストに合格した大阪桐蔭高出身の19歳。2週前のヤマハレディースは初日から第3日まで首位を走ったが、最終日に稲見萌寧(都築電気)に逆転を許して2位に終わった。それでも、優勝争いを経験し「自分のリズムで打てていると感じるし、ちょっと余裕がある気持ちでプレーができている」と自信を深めた。

 海の向こうでは同期が奮闘している。昨年ルーキーイヤーに国内2勝を挙げた笹生優花(ICTSI)は同い年。今週の米ツアー・ロッテ選手権でも、第2日が終わって2位に2打差の首位に立っている。「本当に優花は凄くいいライバル。いい刺激をもらっています」。アマ時代は接点がなかったが、プロになってから一緒にラウンドするようになった仲だ。

「(笹生は)飛距離も出て凄く魅せるゴルフをできる選手。私は飛ばない方ではないけど、ボギーをあまり打たずにパー5で徐々に獲っていく。私は日本で頑張っていかないといけないと思います」

 第2日は雨予報。「コースマネージメントをしっかりして、攻めるところは攻めて守るところは守りたい。ノーボギーを目指して少しでも上位でいけたら。(優勝は)簡単ではないけどそういう気持ちで毎試合頑張っていきたい」。2001年生まれの“21世紀世代”が国内外で勝利を掴む。(THE ANSWER編集部)