「ストリンググライド」でトップスピンがかけやすくなるどのレベルでも楽しめるとい…
「ストリンググライド」で
トップスピンがかけやすくなる
どのレベルでも楽しめるというのが、テニスの良いところだ。
最初は、ボールを打つだけでも十分楽しい。それが、少しずつコントロールできるようになり、強いボールを打てるようになるとさらに楽しくなり、うれしくなる。次はサーブだろうか? アンダーサーブで入れていたものが、上から打って入るようになったら、うれしいもの。年を経るほどに、昔の記憶は薄れるものだが、みんなそんなうれしさ、楽しさを感じながら、テニスをやってきていると思う。
そんな上達の段階の中で、一つ大きな段階と言えるのが、「トップスピン(純回転)をかける」ことだと思う。
ボールの進行方向に対して、回転軸が横になり、(打ったプレーヤーから見て)手前から奥側にボールが回転するトップスピン。フラットで強く打つボールでは、オーバーやネットが増えてしまう。そこにトップスピンをかけられるようになると、ボールの軌道が上がりやすくなり、ネットがしにくくなる。そしてマグヌス効果(回転しながら進む物体にその進行方向に対して垂直の力が働く現象)によって、ボールが落ちてベースラインより内側に落ちやすくなる。さらに、コントロールも付けやすくなるといいことばかりだ。
単に強いボールが打ちやすくなるだけではない。ボールの軌道を高くできる特徴があるので、より多角的に打ちやすくなり、調節次第ではショートアングルも打ちやすくなる。もちろん、フラットでだってコース打ちは可能だが、孤を作りやすいトップスピンのほうが容易である。
張りたてのストリングの性能を
なるべく維持できれば、テニスは変わる
さて、そのトップスピンだが、ご存知のとおり、下→上にラケットをスイングし、捕らえたボールを擦り上げることで生まれる。
もっと細かく説明すると、“スナップバック”と呼ばれる現象が生まれることで、スピンが発生することがわかっている。
ボールを捕らえてラケットを擦り上げる際、縦のストリング(糸)は“ズレて戻る”動きをする。スナップバックとはその動きのこと。その「ズレ幅がより大きく、戻りがより早く」なるほど、スピン量は増すことがわかっている。
ここで重要になってくるのが、ラケットのストリングである。
よく、ナイロンは3ヵ月で、ポリは2ヵ月(から半年くらい)で交換したほうがいいと言われるが、なぜかというと、ストリングが伸びきってしまってボールが飛びにくくなり、さらに、ノッチ(交差部分の凹み)ができることでストリングが動きづらくなるからだ。つまり、スピードも出なくなるし、スピンをかけようとしても、かかりづらくなるわけだ。
ちなみに、張りたてのストリングで違和感を感じるというのは、テンションの違い+ストリングが動きやすくなるからというのも理由の一つ。ストリングがよりパフォーマンスを発揮しやすい張りたての状態のほうが、良いボールを打ちやすくなることは間違いないのだが。
1回あたり約20円と安価な
「ストリンググライド(String Glide)」
とはいえ、一般プレーヤーには頻繁に張り替えるというのは、コスト的にも時間的にもそう簡単ではない。そんな方にうれしいギアがある。それが「String Glide」(ストリング グライド)である。
これは、ストリング面に塗布するもので、ストリングの交差点の摩擦を少なくして、ロック状態を解放できるというもの。カンタンに言えば、ストリングを動きやすくするギアということだ。税込1,980円で販売されていて、100回使用できる(説明書どおりの使用で)というから、なんと1回当たり19.8円!! これでより長く張りたてのストリングのような、スナップバックを再現できるというのは、うれしい。張っている最中にメイン(縦)ストリングに塗布するのが最も効果がある。または張り上げてから早い内に塗布するのがストリング性能を効果的維持するコツのようだ。
製品は、リキッドが入ったミニボトルとスポンジのセット。ミニボトルを数回振り、軽く指でつまんで、2~3滴をスポンジの上に垂らしてからストリング面に軽く押し付けながら円を描くように塗布するだけ。
塗布前に縦糸を横にずらし、横糸との交差点を露出させた状態で塗布してから元に戻すとより効果的である。
ご存知ない方もいるかもしれないが、実は2005年に製品化されて以来、コンスタントに売れている人気商品なのだという。現状、男性競技者に好まれているというギアだが、体力やラケットへの依存度を考えると、むしろ女性プレーヤーのほうが恩恵を得られる商品と言えるのではないだろうか。
多くのストリングの価格より安価で、ストリングをなるべく長く楽しむことができるギア。気になる人は、まずは一度試してみたほうがいいだろう。