オンラインで帰国会見、メジャー王者となった松山が口にした言葉とは 男子ゴルフの海外メジャー・マスターズで日本男子悲願の海外メジャー初優勝を果たした松山英樹(LEXUS)が14日、オンラインでの凱旋会見を行った。 昨日帰国した松山は王者の証で…

オンラインで帰国会見、メジャー王者となった松山が口にした言葉とは

 男子ゴルフの海外メジャー・マスターズで日本男子悲願の海外メジャー初優勝を果たした松山英樹(LEXUS)が14日、オンラインでの凱旋会見を行った。

 昨日帰国した松山は王者の証であるグリーンジャケットを纏い、青のネクタイを締めて登場。40分に渡って今の心境や、大会中の思い、東京五輪へ向けた意気込みなどを口にした。主な一問一答は以下の通り。

――現在の気持ちは。

「まだ日本に帰ってきてから誰とも会っていない。不思議な感じです」

――反響は。

「日本に帰ってきてからニュース見るたびに、凄いことをしたんだなと実感しています」

――技術面で何が変わったから勝てた?

「今年に入ってから良くなる気配がありながらも、なかなか結果に結びつけることが出来なくてもどかしい日々を過ごしていた。ですが、マスターズの週の水曜日に今週はいけるかもしれないと。それが何なのかは僕自身わかっていないのですが、そういう気持ちになったことが大きかった」

――最終日、ピンチだと感じたシーンは?

「1番ホールから最終ホールまでずっと緊張しっぱなし、余裕があるという思いは一度も抱くことなく最後までプレーしていました」

――早藤キャディーのお辞儀も称賛されている。

「あの映像を見たのは夜11時くらい。こんなことしていたんだと思いながら、いい行動だったと思いますし、僕も一緒にできたらよかったなと思っています」

――表情が柔らかい。意識はしていた?

「心がけてやっていたのもあるとは思いますが、状態は上がっていたというところでミスを許せるという気持ちになった。自分でもよくわかっていないが、自然とそうなったと思っています」

――初出場から10年での優勝。次の10年の目標は。

「先のことは分からないので……。どういう10年が待っているかはわからないですけど、目の前の試合を一生懸命。その姿勢を変えることなくやっていきたい」

――グリーンジャケットが似合っています。

「さすがにずっと着ているのはあれなので、移動中はずっと腕に持っていました」

――どう保管する?

「常に持ち歩こうと。どっかにおいてなくなるよりは自分で持っておこうと。着ることはないにしても手には持っていると思います」

――来年のチャンピオンズディナーは?

「なんとなくはしなきゃいけないんだろうなとは思っているのですが、どういうものを出せば一番いいのか、想像もつかない世界。時間もあるのでしっかり考えてやっていければと思っています」

――優勝後は次の世代へのメッセージを話されていた。今は国内の男子ゴルフ界がコロナの影響や人気の面で厳しい状況にある。どういう思いがあってメッセージを発信したか。

「やっぱり、なんていうのか、日本の女子ツアーに押されているような形ですが、日本の男子ツアーも魅力がある。今週から東建が開催されますし、すごく面白い戦いが見られるんですが、なかなか伝わらないのが現状。そういうものも含めて優勝したことで注目されて男子ツアーを見て面白いと思っていただけるような形になってくれれば嬉しい」

――レジェンドの仲間入りを果たした。どう感じている?

「これを着られる日本人は初めて。そのことがすごく嬉しいなと思っています」

東京五輪まで100日「無事に開催されるなら金メダル目指して頑張りたい」

――マスターズのチャンピオンとしリスペクト、あるいは注目を浴びる。今後はどんな情熱をもって、どんなゴルファーになりたいか。

「今までやってきたことと変わらず全力で取り組みたいですし、今まで以上に注目されることが多くなると思いますし、今まで良くない行い、クラブを叩きつけたりとか、そういうところも見られていると思って、そういうところがないように気をつけていきたいと思います」

――コロナで暗いニュースが多い中で、明るいニュースとなった。

「日本でどういう報道のされ方だったかはわからない。他のスポーツ界から僕は勇気もらっているので、逆にほかのスポーツ界にとって明るいニュースだったらいいなって思っています」

――オーガスタでしか感じない魅力があると話していた。今回のマスターズは笑顔も良く見られた。4日間通して感情のコントロールは意識したのか、自然とできたのか。

「きっかけは前の週の試合で初日いいスタート切ったが、その後思うようなラウンドができなくて、イライラしているところでキャディーの早藤にも当たったり、チームのみんなにも迷惑かけて、何をやっているんだろうと、ハッと気づくことがあって、マスターズの前で良かったなと思うところもあって、マスターズの週に入ってからどんどん自分の状態が上がっていくのがわかって、なので今週は怒らず、今年は1度もトップ10に入っていなかったのでミスを受け入れていこうと思ってやっていました」

――改めてオーガスタ、マスターズはどんな舞台だったか。

「最高の舞台です」

――東京五輪までちょうど100日。

「無事に開催されるなら金メダル目指して頑張りたい」(THE ANSWER編集部)