目を細める辻監督「しぶとさが出てきた」

■楽天 6ー3 西武(7日・メットライフ)

 救世主となるか。主力に故障者が続出している西武は7日、本拠地メットライフドームで行われた楽天戦に3-6で敗れ、首位の座を明け渡した。光明はドラフト4位ルーキーの若林楽人外野手。プロ初本塁打を含む4打数3安打の活躍で、打率は.357(14打数5安打)、盗塁数はリーグ単独最多の4に上り、周囲の期待が日ごとに高まっている。

「7番・左翼」でスタメン出場した若林は、3回先頭で迎えた第1打席で、楽天先発・則本昂の151キロの速球を中前へはじき返し出塁。5回1死走者なしでの第2打席は、カウント1-1から119キロのカーブに反応し、左翼ポール際へプロ初アーチをかけた。「前の打席で真っすぐをセンター前に打てたので、この打席でも真っすぐに合わせていました。カーブが来ましたが、タイミングでうまく打つことができました」と語った。

 9回には、ベテラン牧田のスライダーに詰まらされながら、中前へ落とすヒット。プロ入り後初のマルチヒットは、3安打の猛打賞となった。辻発彦監督は「非常にしぶとさが出てきた」と目を細める。チームは開幕早々から、主軸の山川、栗山、外崎を故障で欠く非常事態。指揮官は「今が踏ん張りどころ。若林、鈴木、山野辺といった若い選手の頑張りに期待している」と祈る思いだ。

 50メートル5秒8の俊足を誇る若林は、右投右打だが、駒大時代には専ら「1番・中堅」。西武は今季、スイッチヒッターの金子侑司外野手が開幕から10試合連続で「1番・中堅」でスタメン出場しているが、7日現在打率.211、出塁率.333と苦しんでいる。若林は打率.357、出塁率.412をマークしており、「シーズン中に取って代わるかもしれない」と見る球団関係者もいる。

 一方、オープン戦から快打を連発していたドラフト6位のタイシンガー・ブランドン大河内野手(登録名ブランドン)は、熱中症で3日に抹消。代わりに、右肩痛に悩んでいたドラフト1位の渡部健人内野手が1軍に昇格し、即プロ初安打を本塁打で飾った。大卒新人同士の出世争いも熾烈だ。チームの窮状を救う活躍が期待される。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)