サンボ70の所長が「戻ると約束した」と発言

 フィギュアスケートの世界選手権が3月にスウェーデン・ストックホルムで開催され、女子シングルではアレクサンドラ・トルソワが3位に入った。昨年からエテリ・トゥトベリーゼ氏のもとを離れ、“皇帝”エフゲニー・プルシェンコ氏(いずれもロシア)に師事している16歳だが、母国では“出戻り”について関係者が様々な意見を語っているようだ。複数のロシアメディアが報じている。

 トルソワは世界選手権のショートプログラム(SP)で12位と出遅れたが、フリーで挽回して合計217.20点。優勝したシェルバコワ、2位に入ったトゥクタミシェワと表彰台をロシア勢で独占した。

 母国ではトルソワの“エテリ組”への再移籍について、関係者が様々な発言をしているようだ。ロシアメディア「championat.com」は「タチアナ・タラソワ氏がトゥトベリーゼの元に戻ることはトルソワにとって良いかもしれない」との見出しで記事を掲載している。

 同メディアによると、スポーツ学校「サンボ70」の所長レナト・ライシェフ氏は「トルソワはもうすぐ学校(サンボ70)に戻ると私に約束した」と発言。対してプルシェンコ・アカデミー側は「トルソワがトゥトベリーゼ氏のもとへ戻るという情報は事実と一致していない」と否定しているという。

 こうした中、ロシアの名誉コーチ、タチアナ・タラソワ氏は「何のためにライシェフ氏がそのことについて話したのですか? 今のところはこれを信用するべきではないように思います」とライシェフ氏の発言を疑問視しているようだ。「誰が正確に知り得ているかは、トルソワに尋ねる必要があります。彼女の考え、それが一番大事です」と語ったと伝えられている。

元世界女王は「両親とともに決めるべき」とコメント

 ただ、タラソワ氏は「しかし、もし彼女がプルシェンコ氏のもとへ去ったのなら、なぜ彼女はトゥトベリーゼ氏のもとへ戻るべきではないのでしょうか?」と“出戻り”に関して否定的な見方をしているわけではないようだ。「私には、これ(エテリ組への復帰)はトルソワにとって良いかもしれないと思われます。彼女に対して腹を立てる必要はありません、彼女は子供で、自分の真実を探しています」とも語っている。

 また、ロシアメディア「sports.ru」は同国のスポーツ紙「スポルトエクスプレス」の内容を引用し、元世界女王マリア・ブッテルスカヤ氏のコメントを紹介している。

 同氏もライシェフ氏の発言に関して語っており「もしサーシャ自身が元に戻りたいなら、戻る必要があります。もしかしたら、彼女は他の場所で試してみて、それが彼女を満足させなかったのかもしれません。サーシャは、五輪シーズンに向け自分がどこで練習した方がより快適か、両親とともに決めるべきです」などと意見しているという。

 ロシアメディアによると、トルソワ本人は世界選手権のフリーの演技後「今のところ何も変えようとは思いません、すべてが私を満足させています。五輪シーズンもプルシェンコ氏のところに残ります」と語っている。(THE ANSWER編集部)