半年以上に及ぶ長いシーズンを戦い抜くためには、バスケットに集中する意識のオンとオフの切り替えも大切です。リラックスする時間を…

 半年以上に及ぶ長いシーズンを戦い抜くためには、バスケットに集中する意識のオンとオフの切り替えも大切です。リラックスする時間を持って心身のコンディションを整えていくことが、より良いプレーにつながると思うからです。

■手帳に思い綴って、整理して

 僕は最近、コーヒーを飲みながら、ゆっくりとくつろぐことが好きです。家で自分で入れたり、喫茶店で小一時間過ごしてから練習へ向かったり。2日に一度はそうしたひとときを取り入れています。

 おいしいコーヒーを味わいながら、その時に胸に浮かんだいろいろなことを手帳に書き込みます。家族との間での出来事で気づいたことや、バスケットの練習で「こうやっていったら、もっと良くなっていくのではないか」と感じたこと…。ここ数年、続けている習慣です。

 仲間に思いを語る時、記憶だけではなく、書き記したものを見返して正確に整理しておけば、うまくいくと考えたのがきっかけでした。こうしていくと将来、コーチになったとしても、選手に自分の経験をしっかり伝えることもできると思っています。

 子どものころは、バスケットをしていると時間を忘れるぐらい楽しくて、生活の中で最もリラックスする時間でした。ただプロになってそれが仕事になると、競技中心の日々を送るがゆえ、ほかにリラックスするすべを持つことが必要になってくるのだと感じます。

■失敗しても攻めすぎは× リフレッシュして心機一転 

 スポーツはメンタルが技術以上に重要です。失敗しても自分を責め過ぎずに、心をリフレッシュしてまた次の練習に全力で臨むことで、必ず光が見えてきます。

 福岡大大濠高で同学年だった金丸晃輔選手(B1三河)は、気持ちの切り替えがとても上手だと思います。駄目な日があっても、次の試合では必ず修正してきます。ほかに、かつて一緒にプレーした比江島慎選手(B1宇都宮)や並里成選手(B1琉球)、須田侑太郎選手(B1A東京、東海大四高出)も、同じ姿勢を保つ力に感心させられました。

■オフは交流深めて 桜井さんと山登り

 バスケットで前へ進んでいくために欠かせない、心を和ませて一新を図る時間は、チームメートとのコミュニケーションを深める糧にもなります。昨季を終えた後のオフの期間には、桜井良太さんらと山登りや温泉を楽しみました。

 温泉など大きなお風呂に入ってゆったりと時を過ごすことは、僕にとって一番のリラックス法です。次回はそれにまつわるエピソードをご紹介します。