先月キャリアハイの世界ランキング2位につけたダニール・メドベージェフ(ロシア)は、自虐するほどにクレーコートに弱いことで…
先月キャリアハイの世界ランキング2位につけたダニール・メドベージェフ(ロシア)は、自虐するほどにクレーコートに弱いことで知られるが、その理由についてTennis World USAが伝えている。【動画】メドベージェフ、イライラが溜まり激しいラケット破壊
今シーズン、国別対抗戦「ATPカップ」でロシアを優勝に導き、その後「全豪オープン」で準優勝、「ATP250 マルセイユ」で優勝したメドベージェフ。これまでに獲得した10つのタイトルはすべてハードコートで、7度の準優勝のうち6つもハードコートと、同サーフェスでは強さを発揮している。現在直面している課題は、これから始まるクレーシーズンでも同じレベルのプレーができるかどうかだ。
以前、「全仏オープン」優勝13回を誇るラファエル・ナダル(スペイン)が2050年になっても王座を守っているというフェイク動画が話題になった際に、メドベージェフは「2050年までには僕も“全仏オープン”の1回戦を突破できるかも」と自虐的なメッセージを発していた。
2019年「全米オープン」と2021年「全豪オープン」で準優勝しているメドベージェフだが、「全仏オープン」では2017年から4年連続1回戦敗退。クレーコートでは2019年の「ATP500 バルセロナ」で一度だけ決勝に進んだが、ドミニク・ティーム(オーストリア)に敗れている。
メドベージェフはなぜクレーコートでハードコートほどの強さを発揮できないかについて、世界26位のドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)が分析している。ラヨビッチはこれまでメドベージェフと3回対戦し、2回勝利。そのうちの1勝はクレーコートで、2019年「ATP1000 モンテカルロ」の準決勝でストレート勝利している。
「メドベージェフは、クレー上では少し急いでいるような印象を受けるよ。クレーではボールのスピードやスピン、スライスなどのリズムが頻繁に変わるんだが、それが彼に合わないんだ」
「彼は一度ハマるともう止められない。ボールが腰かそれ以上の高さに来て、同じリズムでプレーされると、どんな選手にとっても悪夢さ。彼は、ハードコートでは相手を自分のゲームに引き込む方法を知っているが、クレーでは対戦相手も対応策を打てる余地がある」とラヨビッチは語る。
メドベージェフは世界2位になった後、「まずは2位になることが目標だったけど、もう果たした。だから次の目標は1位だ」と語っている。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)から王者の座を奪うためには、苦手なクレーコートでも結果を残すことが求められる。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全仏オープン」でのメドベージェフ
(Photo by Julian Finney/Getty Images)