敵地で2団体王者に挑戦も5回TKO負け、止めるのが早いという指摘も ボクシングのWBAスーパー&IBF世界スーパーバンタム級王座統一戦が現地時間3日、ウズベキスタンの首都タシケントで行われ、IBF暫定王者・岩佐亮佑(セレス)が統一王者ムロジ…

敵地で2団体王者に挑戦も5回TKO負け、止めるのが早いという指摘も

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界スーパーバンタム級王座統一戦が現地時間3日、ウズベキスタンの首都タシケントで行われ、IBF暫定王者・岩佐亮佑(セレス)が統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に5回TKOで敗れた。連打を浴びてレフェリーストップとなったが、ストップのタイミングについて米メディアが指摘している。

 不完全燃焼に終わってしまったのだろうか。5回、岩佐はアフマダリエフの左ボディー、フックなどを立て続けに被弾。動きが止まり、後ろに下がった瞬間にレフェリーが割って入った。苦笑いする岩佐。敵地に乗り込んだが、無情な結末だった。

 序盤から劣勢ではあったが、試合をレポートしている米専門メディア「ボクシングシーン.com」も疑問を呈している。

「土曜のウズベキスタンで行われた試合の5回、打ち合いの最中に試合が止められたことは驚きを隠せないものとなった」と伝え、5回のTKOシーンについてこう描写している。

米専門メディア「イワサは耐久力に定評。矛盾していた」

「アフマダリエフが連打した。そして、この連打は綺麗に決まっていた。しかし、イワサには意識があり、どうにかジャブも打っていた。その時、ロシア人レフェリーのユーリ・コプツェフがいきなり試合を止めた」

 さらには「5回の1分30秒のストップは早すぎて、矛盾の多いものだった」と記載。「この連打の間、コプツェフはあまり注意を払いながら見ていなかった。そして、イワサにはパンチへの耐久性に定評があっただけに、矛盾していた」としている。

 試合展開からレフェリーはその後のダメージを想定したのかなどは定かではない。一部の米記者からはすでに多く被弾していたことを指摘する声も出ているが、レフェリーストップの実際の映像を公開した米スポーツチャンネル「DAZNボクシング」の公式ツイッターは、「ムロジョン・アフマダリエフが5回にプレッシャーをかけた。しかし、このストップは早すぎたのではないか」と記している。

 31歳の岩佐は勝っていれば日本人史上5人目の統一王者だった。(THE ANSWER編集部)