現地時間の4月2日、「ATP1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3…
現地時間の4月2日、「ATP1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月24日~4月4日/ハードコート)男子シングルス準決勝で、第7シードで32歳のロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と第21シードで19歳のヤニク・シンネル(イタリア)が対戦。5-7、6-4、6-4で勝利したシンネルが初のマスターズ決勝進出を決めた。【実際の動画】シンネルがマイアミ決勝進出を決めた瞬間!
第1セットではベースラインから安定したプレーを見せるバウティスタ アグートに対して17ものアンフォーストエラーを犯してしまい、5-7で落としたシンネル。続く第2セットでは3-3で迎えた第7ゲームで0-40というピンチを迎えたが、なんとかキープすることに成功。そして最終セットでは、互いに1回ずつブレークし合って5-4で迎えた第10ゲームで相手のサービスをラブゲームでブレークし、決勝へのチケットを手にした。
試合後、シンネルは第2セットの第7ゲームが鍵になったと振り返る。
「0-40でリードされている時は闘い続けるしかない。その姿勢が助けになったと思う。あのゲームが試合の流れをちょっとだけ変えた。準々決勝のホルカシュ対チチパスみたいにね…。ある局面が試合を決めることはある。時にはそういう展開から少しだけ力をもらえるんだ。そういうことが試合では重要なんだよ」
マイアミ大会で決勝に進む10代の選手としては4人目となるシンネル。36年間の歴史において、1990年のアンドレ・アガシ(アメリカ/当時19歳)、2005年のラファエル・ナダル(スペイン/当時18歳)、2007年のノバク・ジョコビッチ(セルビア/当時19歳)に次ぐ快挙となる。なお、過去の3人のうちアガシとジョコビッチはのちに決勝で勝って優勝を果たし、ナダルはロジャー・フェデラー(スイス)に敗れて準優勝に終わっている。
のちに世界1位になった選手たちと同じ好成績を出したことについて、シンネルは「こうした人たちの仲間入りを果たせたことは素晴らしいけど、いつも言っているように僕は19歳だ。まだまだ道のりは長く、一つの大会で劇的な変化があるわけではないんだよ」と慎重な姿勢を見せている。
一方、敗れたバウティスタ アグートは、シンネルの将来性に太鼓判を押す。「彼には素晴らしい未来が待っているよ。彼はすべてを持っている。サーブは強力だし、体格にも恵まれ、動き方もうまい。ストロークもいいし、メンタルも強く、どんどん成長しているからね」
そんなバウティスタ アグートもシンネルと同じく、第2セットの第7ゲームが勝負の分かれ目になったと見ている。ブレークチャンスを迎えたバウティスタ アグートはシンネルが打ったバックハンドのショットを打ち返さずに見送ったが、そのショットはギリギリラインをとらえていた。
「あのボールはアウトになると思ったけど、1ミリセンチメートルだけラインをかすった。テニスは時にクレイジーだね。一つのボールが試合で大きな違いを作ることもあるんだ…。あのゲームでは結局4回もブレークチャンスがあったけど、僕の日ではなかったということだね」
シンネルが決勝で対戦するのは、準決勝で第4シードで23歳のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3、6-4のストレートで破った第26シードで24歳のフベルト・フルカチュ(ポーランド)。二人の対戦は今回が初めてとなる。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 マイアミ」準決勝でのシンネル
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)