英記者が注目した「デビュー戦でみせた特長」とは 自動車のF1シリーズ開幕戦、バーレーン・グランプリ(GP)でアルファタウリ・ホンダの角田裕毅が9位入賞を果たした。元王者らをオーバーテイクするなど、見せ場を作った20歳について、英記者は強さを…

英記者が注目した「デビュー戦でみせた特長」とは

 自動車のF1シリーズ開幕戦、バーレーン・グランプリ(GP)でアルファタウリ・ホンダの角田裕毅が9位入賞を果たした。元王者らをオーバーテイクするなど、見せ場を作った20歳について、英記者は強さを示す“3つの特長”を挙げて分析している。

 角田はF1デビュー戦で、元王者のキミ・ライコネンやフェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ベッテルらを抜き去った。英専門メディア「ザ・レース」は「ツノダがデビュー戦でポイントを獲得する過程で見せた重要な特長」と見出しを打ち、エド・ストロー記者の記事を掲載している。

 同記者は、角田が1周目で出遅れたこと、スタートの位置を間違えそうになったことなどに触れつつ「日本初のF1優勝者になるポテンシャルがあると期待できる、重要な特長を示している」と記載している。

 1つ目に注目したのは「ツノダのスピードには定評があるが、彼は言い訳するのではなく、自分の弱点を見極めてそれに取り組める能力を持っている」ということ。「ツノダはパドックに戻った後、すぐに1周目のロスについて指摘。アルファタウリの速さを考えれば、より良い結果が得られた可能性について話した」と伝えている。

冷静さと学習能力にも称賛「心強いサイン」

 ストロー記者は「もう一つの重要な注目点は、ツノダが知られている過度に興奮したラジオでのコミュニケーションが少なかったことだ」と記載。20歳とは思えない「冷静さ」を2つ目の特長として、このように指摘している。

「アロンソを抜いた後と、ストロールを追いかけていた最中で見えた以外、彼は冷静に指示に反応してセッティングを変更し、タイヤを賢く管理した」

 3つ目として、角田が持った冷静さは「学習能力の高さを示している」とも称賛。「欧州に来てから、2019年はF3、昨年はF2と、ランキングを急速に上げたドライバーにとって、これは心強いサインだ」と説明している。

 日本人では、小林可夢偉以来7年ぶりとなるF1参戦。同記者は「基礎として持っているスピードと学習能力の高さにより、ツノダはルーキーシーズンで技術を急速に研ぎ澄ますはず」と急成長に期待していた。(THE ANSWER編集部)