川崎監督「選手のおかげで試合に対する幅も広がった感謝したい」

 明豊(大分)は9回に東海大相模(神奈川)の打線を抑えられず、2-3のサヨナラ負けで準優勝に終わった。川崎絢平監督は現役時代は智弁和歌山で1年夏に甲子園で優勝、3年夏は4強入りするなど、遊撃手として活躍。監督としてはこれまでの最高成績は2019年春のベスト4だったとあり「階段は一つ、一つしか上がれないのだなと。二つ階段を上がりたかったがまだまだ早い」と夏は“忘れ物”を取返しに来ることを誓った。

 初回に4番の黒木日向の左前タイムリーで先取点を奪い、4回には阿南心雄の左犠飛で一時は勝ち越しに成功するなど、序盤は明豊ペースで試合を進めたが、9回1死満塁の場面でエースナンバーをつけた京本眞がサヨナラ打を浴び、試合は終わった。

 2015年の夏に初めて甲子園で指揮をとった仙台育英(宮城)戦では1-12の大敗。その後は着実にチームを強化し2019年の選抜ではベストに4進出。一歩ずつ頂点に向け歩を進めていた川崎監督は「選手のおかげで試合に対する幅も広がった感謝したい」と振り返った。

 今大会を通じ全5試合で無失策の守り、チャンスをものにする勝負強い打撃、そして京本、太田虎次朗、財原光輝と個性豊かな3投手の継投で4試合が1点差ゲームと接戦をものにした。“史上最弱”のチームと厳しい言葉ではっぱをかけてきたが、選手たちは大きな成長を遂げたと言ってもいいだろう。

 指揮官は「現時点では凄く成長しました、成長具合は素晴らしい」と称えながらも「高校野球は夏が最後。謙虚さ反骨心を失うと成長しない。まだまだ。もっともっと……。準優勝になってしまった悔しさを持って、明日からやってもらいたい」と更なる成長に期待した。

 2桁背番号の選手も関係なく全員がチームの戦力として全国の舞台で力を発揮。“全員野球”で戦うスタイルに「適材適所があると思う。チーム皆で戦うことで競争も激化する。競争が起きることがチーム強くなる。そういう面でも選手が多く出る方がいいなと思います」と語っていた。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)