20歳・澁澤莉絵留が暫定5位　渋沢栄一と縁戚関係、書籍は「ちょっと難しかった（笑）」

ヤマハレディースが開幕

　女子ゴルフの国内ツアー・ヤマハレディースは1日、静岡・葛城GC山名C（6564ヤード、パー72）で開幕。澁澤莉絵留（りえる・清水建設）は5バーディー、1ボギーの68。4アンダーとして、ホールアウト時点で暫定5位となった。2024年から新1万円札に登場する渋沢栄一と縁戚関係にある20歳。会見では「一言で言うと、かみ合ったという感じ」と手応えを口にした。

　前半で3つ伸ばす順調なスタート。16番でボギーを叩いたものの、計5つのバーディーを奪った。マスク姿で現れた会見では「一言で言うとかみ合ったという感じ。ショットもパットもあと一つのところでなかなかつかめない状況だったが、今日はそれがつかめていいプレーができたと思う」と明るい表情を見せた。

　安田祐香、吉田優利らと同じ2000年度生まれの「プラチナ世代」と称される学年。西村優菜、古江彩佳とツアー優勝を果たした選手もいる。「同世代の子たちはレギュラーの試合でどんどん活躍している中、私は少し遅れを取っていると感じているが、昔からスロースターターというか、徐々にというペース。そんなに焦りも感じないようにやってきています」と語った。

　2024年に刷新される1万円札の肖像となる渋沢栄一とは縁戚関係。その半生を描いた大河ドラマ「青天を衝け」は今のところ全話観ているという。「（栄一の）本を買って読んでみたんですが、ちょっと難しかった（笑）。ちょっとビジネスよりでした。人柄を尊敬しています」と笑顔だった。

　好スコアの要因については「そこまで大きく何かを変えるというほど悪くもなく、ちょっとしたことを変えていって、やっと自分が思うような球筋が出るようになったのが大きい」と説明。球に対してのクラブの入れ方を変えたという。

　小・中と陸上を経験していたことから、体力には自信があると語った20歳。「風が吹いたり、コースも戦略性が高いコース。マネジメントをしっかりして、攻めるところは攻め、守るところを守れば、上位をキープできるのではないかと思う」と意気込んだ。（THE ANSWER編集部）