ジョージア代表(W杯予選2節)での低調なパフォーマンスとギリシャ相手(W杯予選初戦)に圧倒しながらも1-1で勝ち切ること…
ジョージア代表(W杯予選2節)での低調なパフォーマンスとギリシャ相手(W杯予選初戦)に圧倒しながらも1-1で勝ち切ることができなかったスペイン代表にとって、FIFAランキング117位のコソボにホームでの勝利は必須であり、勝点3を積み上げるだけでなく、高いパフォーマンスを見せての勝利が求められていたと言える。
ジョージア戦と同様にFCバルセロナの3人がスターティングメンバーに名を連ねている。ペドリは、最も優れたパフォーマンスを披露しており(特に後半)、再びセルヒオ・ブスケツとともに中盤を牽引している。また、ジョルディ・アルバは、左サイドを席巻した。
実際、監督ルイス・エンリケ率いるスペインは、ポゼッション、チャンス創出、ゴールへ向かう姿勢、そして、最も大切なゴールという点において、危なげない試合を展開している。先制ゴールは、急成長を遂げている絶好調のダニ・オルモが決め、2ゴール目は、フェラン・トーレスが強烈なシュートをゴール角に決めている。
後半、GKウナイ・シモンのミスによって、試合の展開が複雑になったが、ジェラール・モレノが相手を突き放すゴールを決めて、落ち着きを取り戻し、“ラ・ロハ”は勝点3を手に入れている。
下記、コソボ戦でのスペインの選手達の採点&寸評
■GK
ウナイ・シモン(5)不必要な飛び出し
不必要な飛び出しからボールコントロールを失い、コソボにボールを献上すると40m離れた場所からゴールを決められ、落ち着いていた試合に混乱をもたらしている。この場面まで、複数回のハイボール以外は、ほとんどするべき仕事がなかったと言っていいだろう。
■DF
マルコス・ジョレンテ(6)ポリバレント
ギリシャ戦のように再び監督ルイス・エンリケによって右サイドバックとして起用されている。優れたオールラウンドの選手であり、セカンドストライカーとしても、ウインガーとしても、ピボーテとしてもプレーすることができる選手である。最もプレーしやすいポジションではないと思うが、高い身体能力で適当以上のパフォーマンスを披露している。
エリック・ガルシア(8)成熟
マンチェスター・シティでの直近の公式戦6試合で11分しか出場時間を与えられていない同選手にとって、今回のスペイン代表としての試合が試合感覚を取り戻す最高の機会になっている。全てのプレーにおいて高い能力を示し、ビルドアップ、ディフェンスラインを統率という部分で優れたパフォーマンスを見せている。ただ、シティでの出場機会に恵まれなければ、ヨーロッパ選手権にメンバーに選ぶことが難しいのは間違いないだろう。
イニゴ・マルティネス(8)鉄壁
素晴らしいパフォーマンスを披露している。ほとんどミスを犯す事なく、ギリシャ戦でのPK献上という失態を忘れ去っている。ティビリシ(ジョージア)でも、セビージャでも、非常に高い評価を獲得している。屈強さ、パスカットに加え、スペインのプレーをダイナミックにするパスでもチームに貢献している。
ジョルディ・アルバ(7)脅威
ヨーロッパ選手権で代えの効かない選手になるのは間違いないだろう。ダニ・オルモが決めた先制ゴールをアシストしたのに加え、コソボの右サイドにとって脅威となり続けている。
■MF
セルヒオ・ブスケツ(7)支配
向かってくるもの全てを支配している。ディフェンス面では落ち着いた試合内容であり、非常に高いポゼッション率を誇っており、ファイナルサードでのプレーが多かったと言える。監督エンリケも満足しており、コンディションがとてもいいようである。
ペドリ(8)適応
18歳にしてフル代表として、監督エンリケのスターティングメンバーとしての地位を確立している。ヨーロッパ選手権のメンバーに選ばれていなかったが、状況が激変しており、もはやサポートメンバーでもない。
コケ(6)安定
いつものように試合に意味を与え、安定感をもたらしている。また、相手のゴール前に新入し、相手の脅威ともなっている。ヨーロッパ選手権でもスターティングメンバーに選ばれるためには、アトレティコ・マドリーでのパフォーマンスと同レベルのパフォーマンスを見せ続ける必要がある。なぜなら、監督エンリケは、誰かを優遇することがないという姿勢を明確に示しており、メンバーの入れ替えの可能性が十分にある。
■FW
フェラン・トーレス(7)執拗
最も鋭い動きを見せた選手の1人となっている。複数回にわたって相手の脅威となる場面を作り出している。非常に精力的に動き、前半の終盤に強烈なシュートをゴール角に決めている。
ダニ・オルモ(7)輝き
成長著しい選手であり、毎試合ごとに成熟度を増している。インテリジェンスの高さに加え、相手の脅威となることもできる選手である。ジョージア戦では、アディショナルタイムに決勝ゴールを決めたが、コソボ戦では、芸術的なシュートで先制ゴールを決めている。
アルバロ・モラタ(6)不規則
さまざまな方法で得点を試みている。常に精力的にプレーし、監督エンリケの信頼に応えるパフォーマンスを披露しているが、結果が得られていない。エリア内でコソボのディフェンスラインがあけたスペースなどのアドバンテージを活かせていない。このままでは、ヨーロッパ選手権でストライカーとしてスターティングメンバーに入ることは難しいだろう。
■途中出場
ジェラール・モレノ(7)神の御加護
現状、怪我人を除くと、モレノがストライカーのファーストチョイスだろう。今回のメンバーには、ギリギリ招集されたと言えるが、非常に高いレベルのパフォーマンスを披露しており、ボールに触るたびにそれを価値のあるものに変える力がある。コソボ戦でも、後半から投入され、数分後にコーナキックからヘディングでゴールを決めて、3-1としてチームに落ち着きをもたらしている。
ファビアン・ルイス(6)適当
ペドリほど存在感を見せることはできていないが、一定の出場時間を与えられ、ジェラール・モレノの近くで精力的にプレーしている。
セルヒオ・カナレス(6)適切
複数回ボールに絡むことができ、ボールをポゼッションして試合の展開を落ち着かせる役割を果たしている。
ロドリ(6)バランス
スムーズなボール回しに加えて、ピッチ中央を活性化している。ブスケツを安泰にさせる気はないようである。
セルヒオ・ラモス(6)勝利の味
限定的ながら数分間プレーしている。何かをチームにもたらすというよりも勝利の雰囲気を味わうといった感じだったと言える。