春の嵐となった春分の日、都内で「3x3FOOTBALL BATTLE Vol.1」が開催された。文字通り「3対3」のスモールサイドフットボールだ。主催は昨年末に設立された一般社団法人3x3FOOTBALL連盟。2002年日韓ワールドカップの…
春の嵐となった春分の日、都内で「3x3FOOTBALL BATTLE Vol.1」が開催された。文字通り「3対3」のスモールサイドフットボールだ。主催は昨年末に設立された一般社団法人3x3FOOTBALL連盟。2002年日韓ワールドカップのときに開催された「ナイキスコーピオン・ノックアウト」をモデルとし、新たなルールを付け加えた。勝者が残り続け、多くの勝利をあげたチームがチャンピオンとなる。
ルールを簡単に説明すると以下のとおり
①約10×18mのスモールフィールドで、ミニゴールを設置
②⼤会時間内の2時間で合計勝利数を争う
③3対3で3分間マッチ
④2点先取したら、その時点で勝利
⑤3分経って、1点リードしていたらそのチームの勝利
⑥同点の場合は両チーム敗退
⑦勝ったチームは継続か否かを選べて、連勝を伸ばす
ちなみに今大会では最多の連勝記録は4連勝だった。
時折雨風が激しくなるなかで行われた3×3フットボール。ボールが滑ったり、足を滑らす場面もあったが、レベルの高いプレーを随所にみられ、会場が沸く場面も多々あった。
2時間の中で何度もエントリーができて、2コートにわかれて順番を待つ。
優勝を争ったのは3チーム。しかし、他のチームの勝利数は公表されていないため、自分たちがどれだけ優位に経っているかわからない。
大きな体格を武器に連勝記録を作った「かんまーるのちーむ」
バランスよく、3×3の戦い方を知る「C.T.R.Z.」
足ワザに長けた魅せるフットボール「BOA SORTE」
2時間のバトル末、実は残り時間2分で開始した試合まで、この3チームの勝利数が並ぶという激戦が繰り広げられていた。しかし、他のチームの勝利数は公表されていないため、誰もわからないまま迎えた、残り1分で、巧みなロングシュートを立て続けに2本決めて最後の試合で勝利を収めた「C.T.R.Z.」がギリギリで抜け出し初代チャンピオンの座を勝ち取った。
第1回大会は劇的な幕切れで「C.T.R.Z.」が、賞金10万円をゲットした。
これで終わらないのが、この大会。
賞金10万円を「ダブルアップチャレンジ」で倍にできる、スペシャルなチャレンジが待っていた。もちろん、任意なため、やらずに10万円を持ち帰ってもいい。
それでも「C.T.R.Z.」は即答で「やります!」。勇気あるチャレンジに会場のボルテージは最高潮。その相手となるスペシャルチームの3名は、元フットサル日本代表・稲葉洸太郎と、同じく元フットサル日本代表・太見寿⼈、日本屈指の卓越した技術を持つストリートフットボーラー”K”。この3人に勝利すれば賞金が20万円に!しかし、同点か敗北の場合は賞金がゼロに。
バトルがスタートした。先制したのはC.T.R.Z.。外から中にボールを動かす。もしくは、ゴール前に張り付くDFを動かす。3×3のセオリーともいえる動きから、まだ試合になれていない元フットサル選手を手玉に取り、遠目から木場悠作がシュートを決めて先制。これはあるぞ! と思ったのも束の間。これでスイッチが入ったスペシャルチーム。すぐさま稲葉-太見のホットラインからゴールを決めて同点。勝たなければ賞金がゼロになってしまうC.T.R.Z.は残りわずかな時間、攻め込むが1-1のままドロー。夢の20万円は激しく降る雨とともに流されてしまった。
「コロナ過でこのような大会に出場できて嬉しかったです。サッカーでもない、フットサルでもない、違った形のフットボールで、足ワザを見せるいい大会にめぐり会えて楽しかったです。チームとして#アソビタオセたなと思います!次回もあれば、次こそは20万円獲りたいと思います!」
元Jリーガー、元Fリーガー、国内の主要スモールサイドフットボール大会の王者たちもエントリーしていたハイレベルな大会を制したのは、adidas TANGO LEAGUE TOKYO 2019王者で3×3の経験もある「C.T.R.Z.」。見事なプレーを見せて「3x3FOOTBALL BATTLE」初代王者に輝いた。
次回大会は5月頃開催予定。詳細は、3x3FOOTBALL オフィシャルInstagramから。
photo・text by 松岡健三郎
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