日本代表は30日、カタール・ワールドカップ(W杯)・アジア2次予選でモンゴル代表と対戦し、14-0の歴史的大賞を収めた。…

日本代表は30日、カタール・ワールドカップ(W杯)・アジア2次予選でモンゴル代表と対戦し、14-0の歴史的大賞を収めた。

25日に行われた国際親善試合では、韓国代表に3-0の快勝を収めた日本。今回のモンゴル戦は2019年11月以来となるW杯予選。本来はモンゴルで行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、アウェイ戦という位置づけながらも会場は日本のフクダ電子アリーナに。無観客での開催となる。

試合数にバラつきがある中で、現在の日本はグループFで最も少ない4試合を消化。それでも4連勝と勝ち点12で首位に立っており、2位のタジキスタン代表は6試合消化で勝ち点10となっている。

勝てば最終予選進出に王手をかけられる一戦。スタメンは韓国戦から両サイドバックの2名が変更となり、右サイドバックにはこれが日本代表デビューとなる松原、左サイドバックには韓国戦でデビューを果たした小川が起用された。

2019年10月の対戦では6-0の大勝を収めた日本。開始1分に小川のグラウンダーのクロスから南野がゴールに迫るなど、序盤から攻勢に出ると13分に先制。右サイドバックの松原からパスを受けた南野が、ペナルティアークから左足で冷静にシュートを突き刺し、これで予選5試合連続ゴールとなった。

さらに日本は17分と20分に伊東と守田が決定機。すると23分、相手をゴール前に釘付けにする中で、敵陣中央でボールを持った吉田が縦パスを入れて、ボックス手前の南野がスルー。これでGKと一対一となった大迫が右足でゴール右に流し込んだ。

大迫に2年半ぶりのゴールが生まれたその3分後には、右サイドの伊東からクロスが入ると、ニアで大迫が潰れたところを鎌田がハーフボレー。韓国戦から続く2試合連続ゴールで、日本が易々と3点目を奪った。

だが、日本の勢いはまだまだ止まらない。今度は33分、ロングパスに定評のある松原から前方の伊東へ見事なスルーパス。ゴール前に味方が迫る中、マイナスの折り返しに2列目から飛び込んだ守田が抑えの利いたシュートを流し込んで4点目。

続く39分には、松原のクロスが相手に当たってオウンゴールに。日本は前半だけで5点の大量リードを得た。

日本は後半から守田を下げて浅野を投入。遠藤をワンボランチとし、浅野を2列目の左に据える[4-1-4-1]の布陣に変更した。

その浅野は54分、右CKを合わせたヘディングシュートがクロスバーに直撃。必死にアピールする中で、その直後のCKの流れから、ボックス左で前を向いた鎌田の折り返しを大迫がワンタッチからシュートを決めて、前回対戦と同じ6得点目を記録する。

その後、64分に鎌田と吉田を下げて、稲垣と中谷を投入。これが代表デビューとなった稲垣は直後に味方のパスからシュートを放つなど存在感を見せる。

すると68分、右サイドの松原のクロスを胸トラップで収めた大迫の落としを稲垣がダイレクトシュート。右足インサイドでコントロールされたシュートがゴール右に突き刺さり、韓国戦でデビュー戦ゴールを決めた山根視来に続く、35人目の快挙となった。

71分に南野、冨安を下げて古橋と畠中を入れて5人の交代枠を使い切った日本。古橋はここから猛アピールを見せる。まずは73分、左サイドからミドルシュートを放つと、GKが弾いたボールがクロスバーを叩く。そのこぼれ球を拾った伊東が押し込んで追加点。

ここは味方にゴールを譲った形となったが、迎えた78分に、伊東のクロスをGKがパンチングで弾いたボールを頭で流し込んでついにゴール。そのわずか1分語には、猛然とプレスをかけた伊東が右サイドでボールを奪い、そのままボックス右に侵入し、ゴールを決めた。

これでアジア予選記録タイとなる10得点に到達した日本だが、その後も攻撃の手を緩めることなく得点を重ねる。86分、浅野のスルーパスで左サイドを抜け出した古橋が冷静にゴールを流し込み11点目。

後半アディショナルタイムには、浅野にも待望のゴールが生まれて12点目。その1分語には、大迫がハットトリックを達成し、さらにその1分語にも、稲垣の強烈なシュートが突き刺さり驚愕の14点目。

この直後に最後のホイッスルが鳴り響き試合終了。日本がアジア予選新記録更新となる驚愕の14ゴールでモンゴルを粉砕し、2次予選5連勝で最終予選進出に王手をかけた。

モンゴル 0-14 日本

【日本】

南野拓実(前13)

大迫勇也(前23)

鎌田大地(前26)

守田英正(前33)

OG(前39)

大迫勇也(後10)

稲垣祥(後23)

伊東純也(後28)

古橋亨梧(後33)

伊東純也(後34)

古橋亨梧(後41)

浅野拓磨(後46)

大迫勇也(後47)

稲垣祥(後48)