4打数無安打に終わった前川「自分がつないでいれば勝てたと思う。チームに迷惑をかけてしまった」

 終盤に追い上げを見せた智弁学園(奈良)だったが16残塁の拙攻もあり4-6で明豊(大分)に敗れ4強入りならず。プロ注目の前川右京外野手は4打数無安打に終わり「全部が通用しない」と涙。小坂将商監督も「マークされているのは分かっている話。まだまだ力が足りない」と夏への課題を口にした。

 チームを勝利に導く一打が出ず試合終了と同時に前川の目からは涙が流れた。3回は1死二塁、6回は1死満塁、8回は無死一、二塁とチャンスで打席が回ってきたが凡退。今大会は3試合で計10打数2安打2打点に終わった。

 高校通算31本塁打の強打者は思い描いていた打撃が出来ず「自分がつないでいれば勝てたと思う。チームに迷惑をかけてしまった。全部が通用しない。試合を壊してしまった」と敗戦の責任を背負った。

 強力打線が機能せず16残塁と課題を残した。小坂監督も「反省する点は一回で(甘い球を)仕留めれないところ」と悔やんだ。前川については「マークされてるのは分かっている話。カウントを取りにくるボールを仕留めきれなかった。まだまだ力が足りない」と語った。

 この日、4番の山下陽輔内野手は1安打に終わったが明豊投手陣を捉えていただけに「ボール球を振らなくなった4番として一番頼りになる。それを前川が気付いてくれれば3、4番が繋がっていく」と更なる成長に期待を込めた。

 同県の天理は仙台育英を破りベスト4入りを決めた。夏の甲子園に向けては最強のライバルとなるだけに前川ら強力打線の奮起は必要不可欠になってくる。

 涙を拭った前川は「もっと練習して、夏に戻ってきて、チームを勝たせられるように頑張りたい」。ノーアーチに終わった強打者は課題を克服し再び聖地に帰ってくることを誓った。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)