スポーツクライミングの第34回リードジャパンカップ決勝が28日、千葉県の印西市松山下公園総合体育館で行われ、男子は昨年2位だった16歳の吉田智音が初優勝を果たした。

 男子の最終ラウンドには、藤井快、天笠颯太、島谷尚季、村下善乙、吉田、田中修太、樋口純裕、百合草碧皇の8名が進出。決勝ルートは、中間部に設けられたアンダー取りのランジパートが最初の難関として立ちはだかった。先頭の百合草は同パートをガストンで止めに行こうとするも失敗して高度18で落下。2番手の樋口はダブルダイノに成功し、終盤の34+まで高度を伸ばす。

2位でフィニッシュした樋口純裕。

吉田智音が樋口の高度に並び、準決勝順位へのカウントバックで首位に浮上する。

 3番手の田中はダイノ成功後に油断したのか20+でフォール。続く吉田は着実に足場を決めてから高度を上げていき、ダブルダイノも成功。そのまま樋口と同高度に到達して力尽きたが、準決勝順位へのカウントバックで暫定首位に立った。

 村下、島谷はランジを止められず、天笠は高度31で終了。吉田首位のまま、最終8番手・藤井の順番となった。今年のボルダリングジャパンカップ王者は、中間部のランジを難なく成功させると、入念なレストも挟みながら高度33まで到達。あと一手を止めて次なるムーブを起こせば34+となり、カウントバックでの優勝が確定したが、その一手が止まらず。昨年12月のコンバインドジャパンカップから続いた連勝は2でストップした。

 今春から高校2年生になる吉田は嬉しいシニア大会初優勝。目標は「5位くらいだった」そうで、「本当に信じられない」と競技直後のインタビューに答えた。コロナ禍において約1年ぶりの有観客となった2021年のリードジャパンカップ男子は、16歳の初々しい新王者誕生で幕を閉じた。

藤井快のジャパンカップ3連勝はならなかった。

<決勝リザルト>

1位:吉田 智音(奈良県立青翔高等学校)/34+ ※準決勝5位
2位:樋口 純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)/34+ ※準決勝7位
3位:藤井 快(TEAM au)/33+
4位:天笠 颯太(日本大学)/31
5位:田中 修太(神奈川大学)/20+
6位:島谷 尚季(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)/18+ ※準決勝3位
7位:村下 善乙(千葉県立柏南高等学校)/18+ ※準決勝4位
8位:百合草 碧皇(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/18+ ※準決勝8位

※左から氏名、所属先、成績(高度)
※同高度の場合は予選成績の高い選手が上位

CREDITS

取材・文

編集部 /

写真

窪田亮

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