先発のマウンドに上がった2年生右腕・米田は4回1失点の好投

 今秋のドラフト上位候補で最速152キロ右腕・小園健太投手を擁する市立和歌山(和歌山)は大会第7日、明豊(大分)に1-2で敗れ2回戦で姿を消した。それでも、先発のマウンドに上がった2年生右腕・米田天翼投手は昨秋のリベンジを果たし貴重な経験を積んだ。

 エース右腕に繋ぐため無我夢中で腕を振った。2年生右腕・米田は先発のマウンドに上がり4回に一発を浴びたが4回4安打1失点と半田監督の起用に応える力投。試合後は「緊張するのかと思ったが、いつもの力を出すことできた」と甲子園初登板を振り返った。

 昨秋の近畿大会準決勝では智弁学園を相手に初回に3失点を喫するなど悔しい登板に終わり、半田監督からも「期待を裏切ってくれた」と厳しい言葉を浴びた。それでも冬場のトレーニングで体脂肪率22%、体重80キロあった体重を絞り「体が軽くなった」と、球速も最速146キロを記録するまで成長した。

 昨年の悔しさを晴らすために上がったマウンド。初回先頭の黒木にいきなり二塁打を浴びたが「変化球でストライクを取れたり、真っすぐを両コーナー投げ分けることができたのが一番の成長」と、後続を打ち取り無失点。4回に先制ソロを浴びたが、最少失点で切り抜け自身の役割を果たした。

 登板を伝えられたのは24日の夜。それでも緊張することはなかった。「その時は2回戦は自分がいくと思っていた。心の準備できていた。日本一を目指す中で小園さん1人では無理なので」。チームを勝利に導くことはできなかったが聖地・甲子園で得た経験は今後にも繋がっていくはずだ。

「小園さんに頼っているところがあるので、いかに楽にさせることができるか。夏に向けて何試合投げられるかだと思う。小園さんは大舞台でも動じない、注目されても自分のピッチングできるところが凄い。自分も見習っていかないとこの先勝てない」

 目標だった日本一は届かなかったが、この経験を糧に夏は小園、米田の2枚看板で再び甲子園の舞台に戻ってくるつもりだ。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)