フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。
先月26日公開の動画より、SP対談としてゲストに男子シングル元日本代表の無良崇人さんが出演。
その最終回となった24日公開の動画では、現役引退後の無良さんの今、そして今後の夢について語られた。
「表現する」ことになお意識が出てきている
2018年に現役引退後、現在はアイスショーの舞台で活躍をしている無良さん。今、1番何が楽しいかを聞かれると、こう答えている。
「普通はこの県のリンクって行かないよなっていうところとか、色々なところに行けているのは、僕的にいいなというか、楽しいなって思います。」
そんな無良さんだが、現在アイスショーで滑っている中で、現役の頃と演じ方が変わった部分や、現役の頃から学んだことはあるのだろうか?
「やっぱり現役の頃って、勝負しようと思うと、自分が1番好きなジャンルとか、系統的にこういう曲がいいとか、どうしてもそっちを選びがちだと思います。でも、ショーで、今でいうとサンクスツアーとかで色々な演目をやっている中で自分が今までやったことないよなこの曲調っていうものが結構あったんです。そういういろんなことを経験していったことによって、自分が表現するということになお意識が現役の頃よりも出てきているのかなと思います。」
現役時代を振り返って思うこと
現役を引退後、およそ11年の中野さんとおよそ3年となった無良さん。今改めて現役時代を振り返りこんなことを感じるという。
「体力面は絶対落ちていますよね」と話すのは無良さん。
「今のルールでフリーとか絶対滑れる気がしないですもん。4分でジャンプ7つ、スピン3つステップとコレオシークエンスですもんね・・・。」
一方中野さんは、自身の現役時代のルールについて
「以前は男の子ってショートプログラムでもステップ2本ありましたよね?だから、ショートとフリー合わせてステップだけで4本練習しないといけないんだって思って見ていましたもん。そして女の子は必ずショートプログラムにスパイラルシークエンスを入れないといけなくて、しかも3秒ルールというのがあったんです。そうすると、3秒数えていたら曲がどんどん行っちゃうんですよね(笑)一個でもミスをしてしまうと・・・っていうくらい詰め詰めで演技をしていました。」
と、今とはまた違った難しさを口にした。
自分がやってきたことを繋げていきたい
そして、最後に無良さんは今後の夢について、こう明かしている。
「自分が好きな車や音響の仕事もやりたいですけど・・・。ここまでやってきて、インストラクター協会にも入りましたし、自分がやってきたこととか、自分がこういう風に跳んでとか、いろんな意識をしてやってきたものを繋げていけたらいいなと思っています。自分の中で、『あ!こういう仕事っていいな』ってだんだん思い始めているので、次の世代の子たちを育てていくことができたらいいなと思います。」
この他にも動画内では、ルールが移り変わる中で戦った無良さんが、当時の調整の難しさについて語られる一面も公開されている。
尚、中野さん監修・無良さん協力の出版本「フィギュアスケートジャンプ完全レッスン」は現在発売中だ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。