25日、国際親善試合で日本代表は韓国代表と対戦する。 これまでEAFF E-1サッカー選手権では何度も対戦してきた韓国だ…
25日、国際親善試合で日本代表は韓国代表と対戦する。
これまでEAFF E-1サッカー選手権では何度も対戦してきた韓国だが、国際親善試合での対戦は実に10年ぶり。2011年8月10日に札幌ドームで行われた試合にまで遡る。
当時は香川真司の2得点と本田圭佑の1得点で3-0と勝利していたが、今回のメンバーでその当時の試合を経験しているのはDF吉田麻也(サンプドリア)とGK西川周作(浦和レッズ)の2人のみとなった。
あれから10年。互いに大きくメンバーや監督、戦い方を変えてきた中で、久々に行われる国内での日韓戦には大きな注目が集まる。
◆絶対に負けられない戦い
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「日本代表で戦う以上、最も大切な試合だと思います。どの試合も代表戦は大事だと思いますが、それだけ韓国代表と戦うことは大事で、絶対に勝たなければいけない試合だと思います」
そう語ったのは、日本代表のキャプテンであるDF吉田麻也(サンプドリア)だ。10年前の日韓戦にも出場していた吉田だが、当時と今では代表での立ち位置はもちろん、経験値や能力も大きく変わっている。
互いに最大のライバルとして認め合う国はどこの国にもあることだが、やはり日本にとっては隣国の韓国。これまでも多くの激闘を繰り広げてきた。
近年はE-1サッカー選手権しか対戦がなく、なかなか日韓戦の重みを強く感じることはなかったかもしれない。吉田も「日韓戦を上の世代の選手たちにいかに重要性や勝たなければいけないかを伝えられたギリギリの世代です。10年という間が空いてしまっただけに、そこを伝えられていないことは若干危惧があります」と語っていた。
そんな中、コロナ禍という難しい状況下で実現した日韓戦。海外組も招集しながら、新しい選手も多く、これまでとはまた違った日本代表が見られることになるだろう。
それでも求められるのは結果。絶対に負けられない戦いに臨むこととなる。
◆想いは韓国も同じ
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日本と同様に、韓国にとってもこの一戦は同様に絶対に負けられない一戦となる。
今回の日本戦にはエースであるトッテナムのFWソン・フンミンやRBライプツィヒのFWファン・ヒチャンを招集したほど。最終的にはクラブでのケガの影響などで招集を辞退することとなったが、本気で日本に対して挑もうとしていることが見て取れるメンバーだった。
最終的に国内組が中心となり、ヨーロッパでプレーしているのはMFチョン・ウヨン(フライブルク)とMFイ・ガンイン(バレンシア)の2名となった。
パウロ・ベント監督は2019年のEAFF E-1サッカー選手権で1-0の勝利を収めた相手だが「文脈は常に同じじゃない」と警戒を強め、「大切なのは我々ができる範囲のなかで最善を尽くすこと、すでにやってきたことをやること、我々のポテンシャルを示すこと」とチームとしてしっかりと戦うことが大事だとした。
日本についても「特に、ボールを奪うプレッシャーのかけ方を知り、高いクオリティでカウンターもしてくる。したがって、非常に難しい相手であり、非常にレベルの高い戦いになると思う」と語り、日本の攻守を警戒した。
◆予想スターティングメンバー[4-2-3-1]
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GK:権田修一
DF:松原健、吉田麻也、冨安健洋、佐々木翔
MF:守田英正、遠藤航
MF:伊東純也、鎌田大地、南野拓実
FW:大迫勇也
監督:森保一
今回はメンバーにもフレッシュな選手が揃った中で、大きく変わる部分もあるだろう。その中でメンバーを予想していく。
まず、守護神はGK権田修一(清水エスパルス)だ。これまでも日本代表の守護神としてプレーし、昨年の欧州遠征でも当時はポルティモネンセに所属していたために参加。今回は清水に活躍の場を移していたこともあり、難なく招集できた。
カタール・ワールドカップ予選を控える中で、日本の守護神としてまずは韓国相手にどのようなパフォーマンスを見せるかに注目。コーチングを含めて見守りたい。
そして最終ラインだが、常連のDF酒井宏樹、DF長友佑都(ともにマルセイユ)がメンバー外に。そのため、両サイドバックは絶対的に変更となる。センターバックは安定のDF冨安健洋(ボローニャ)、そしてDF吉田麻也(サンプドリア)になるだろう。並々ならぬ意気込みを語っていた吉田のパフォーマンスには注目が集まる。
気になるサイドだが、右にはDF松原健(横浜F・マリノス)、左にはDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)が入ると予想する。右サイドはDF山根視来(川崎フロンターレ)という可能性も残す中、タフな守備でのハードワークができる松原をチョイス。昨シーズンのACLでの経験も含め、アジア勢のタフさは理解しているはずだ。そして左サイドの佐々木に関しては、文句なしの対人能力の高さを発揮してもらいたい。クラブでは今季はCBでプレーしているが、ハードな守備で相手の攻撃の芽を摘み、しっかりと戦えるところを見せてほしいものだ。
ボランチだが、常連のMF柴崎岳(レガネス)は招集外。そのため1枠はMF遠藤航(シュツットガルト)になるだろう。ブンデスリーガを席巻する遠藤のデュエルの能力を韓国相手にどこまで出せるのか。今回は中盤の核として、真価が問われる戦いになるはずだ。そしてその相方は、MF守田英正(サンタ・クララ)を推したい。昨シーズンの川崎Fでの働きはもちろんのこと、ポルトガルへ移籍しこの2カ月でさらに成長したと言える。本人も語る「ボックス・トゥ・ボックス」のプレーを見せられるか。攻撃面も磨かれ、遠藤と共に補完しあってプレーできるはずだ。
2列目に関してもこれまでと招集メンバーが変わっているが、右からMF伊東純也(ヘンク)、MF鎌田大地(フランクフルト)、MF南野拓実(サウサンプトン)が並ぶと予想する。いずれもクラブでプレーしているポジションであり、それぞれの意識もこれまでの活動で理解しているはず。特に南野と鎌田は今回の合宿でもよく会話しているシーンがあり、2列目での2人のコンビネーションには期待がかかる。
そして1トップはFW大迫勇也(ブレーメン)だ。クラブでは出場機会が限られ、本来のトップ以外でプレーしている大迫だが、「代表は全く別物」と語るように、不安はない。「練習を見る限りではコンディションはすごく良い」と森保監督も語っていただけに、久々の代表戦で本来の得点力を見せてもらいたい。
新戦力を含め、チームで結果を残している選手が多い日本代表。「ベストメンバー」と語った森保監督のチョイスは読めない部分もあるが、絶対に負けられない戦いではベンチメンバーの力も必要。得点感覚が研ぎ澄まされているFW浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード)らも活躍を目指していることだろう。
10年ぶりとなる国際親善試合の韓国代表戦は、25日(木)の19時20分にキックオフを迎える。