2日、MEGA WEB(東京・青海)にて実施されたトヨタの今季モータースポーツ活動に関するプレスカンファレンスでは、「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に参戦するトヨタエンジン搭載チームの陣容も公開された。3年目の小林可夢偉はチームを移籍し…
2日、MEGA WEB(東京・青海)にて実施されたトヨタの今季モータースポーツ活動に関するプレスカンファレンスでは、「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に参戦するトヨタエンジン搭載チームの陣容も公開された。3年目の小林可夢偉はチームを移籍しての参戦となる。
日本、そしてアジアの最高峰フォーミュラであり、近年はF1やインディカーと並ぶ世界3大フォーミュラの一角への道を歩み始めた印象もあるスーパーフォーミュラ(SF)。2014年の現行シャシー&エンジン規定導入以降、3年連続でドライバー&チームの2冠を制しているトヨタ勢からは今季も6チーム11台がシーズンに挑む。
17年のSFに参戦するトヨタエンジン使用チーム(TOYOTA GAZOO Racing)のドライバーラインナップは以下の通り。
#1 国本雄資(セルモインギング)
#2 石浦宏明(セルモインギング)
#3 N. キャシディ(KONDO)
#4 山下健太(KONDO)
#7 <未定>(チームルマン)
#8 大嶋和也(チームルマン)
#18 小林可夢偉(KCMG)
#19 関口雄飛(インパル)
#20 J. マーデンボロー(インパル)
#36 A. ロッテラー(トムス)
#37 中嶋一貴(トムス)
※カッコ内はチーム略称。マシンは全車「ダラーラSF14」、タイヤは全車ヨコハマ。
ヨコハマ初年度だった昨季のタイトルを獲得した国本を含め、石浦、ロッテラー、中嶋といったセルモインギングとトムスのチャンピオン経験者たちは、それぞれ今季も(初王座獲得時から)チーム不動の状態で臨む。
昨季、新人ながら2勝を挙げる活躍を見せた関口もインパルで2シーズン目を迎えるが、こちらはカーナンバーが星野一義監督の現役時からのチーム伝統のエース番号「19」に変更となっている。期待の大きさが窺えるところだ。その相棒には、昨季全日本F3でシリーズ2位となったヤン・マーデンボローが新昇格。
チームルマンは現段階で1名が未定だが、同チームのGT500ドライバーでもある大嶋のSFレギュラーシート5年ぶりの復帰が決定。また、近藤真彦監督率いるKONDOは一昨年と昨年の全日本F3チャンピオン、キャシディと山下というフレッシュルーキーコンビでの参戦となった。
そして最大の注目は、可夢偉の移籍だろう。F1表彰台経験者である可夢偉はSF参戦3年目。過去2年はチームルマンで走り、初年度はかなりの活躍を見せたのだが、昨季は一転して成績低迷状態に陥った。今季はKCMGに移籍して、巻き返しを期す。「とにかく優勝したいので、それができるチームにしていきたい」。新たな決意とともに新シーズンに臨む可夢偉のチャレンジ、やはり2017年SFの要注目ポイントのひとつである。
SFは3~4月初頭に鈴鹿と富士で公式合同テストを実施したのち、4月22~23日に鈴鹿で開幕。今季も全7戦の日程で、“日本一速い男”の称号をかけた激しい戦いが展開される。
昨年11月の鈴鹿テストにはKCMGチームから参加していた小林可夢偉。《撮影 遠藤俊幸 / 2016年》
SF参戦3年目を迎える可夢偉。《撮影 遠藤俊幸》
トヨタ勢のSFドライバーたち。《撮影 遠藤俊幸》
3年ぶり3回目のタイトルを狙う中嶋一貴。《写真提供 TOYOTA / 2016年》
今季も全車が「SF14」シャシーで戦う。《撮影 遠藤俊幸》
2016年SFチャンピオンとなった国本雄資(当時は#2)。《写真提供 TOYOTA / 2016年》
国本雄資は連覇を目指す(この日のプレスカンファレンスは都合により欠席)。《写真提供 TOYOTA / 2016年》