Withコロナ時代の最強フリースタイラーは誰なのか。前回大会(2019年)から23カ月。3度の延期を経て、フリースタイルフットボール日本一決定戦「Japan Freestyle Football Championship 2020 supp…

Withコロナ時代の最強フリースタイラーは誰なのか。

前回大会(2019年)から23カ月。3度の延期を経て、フリースタイルフットボール日本一決定戦「Japan Freestyle Football Championship 2020 supported by COMP(JFFC 2020 supported by COMP)」が3月27日(土)に開催される。

当初は2020年5月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受け、延期を余儀なくされた。その後も開催に向けて活路を模索したが、状況は好転せず。大会史上初となる東日本・西日本での地区予選も実現に至らず、動画投稿によるオンライン予選にシフトした。

“選手ファースト”を信念に掲げており、強行開催は選ばなかった。中止という選択肢も考えられたが、大会実行委員長の横田陽介氏は「この大会を年に一度の目標として、日々鍛錬している選手が多くいる」と前を向き続ける。そして、年を跨いででも「JFFC 2020」を開催することを決断した。

予選は波乱続出。オンラインならではの難しさも

オンライン予選は第1ステージから第4ステージまで、約1カ月にわたって行なわれた。従来の予選は最大2日間だったため、大会史上最長となる。各ステージの動画投稿は「1週間以内」と定められており、オンラインで気軽に参加できるとはいえ、突破へのハードルは高い。締め切りに間に合わず、脱落してしまう選手もいた。

また、動画ならではの難しさもあった。平面と立体では、インパクトが大きく異なる。リアルの大会では常に上位だった選手が、実力通りにいかないケースも見られた。

第1ステージからハイレベルな戦いが続き、徐々に人数が絞られていった。最終の第4ステージでは、シード選手のKo-suke、Yo、Hiro-K、Ibukiが登場。ジャッジには2019年世界王者のRicardinhoが就き、選手の緊張感が増した。

決勝大会には、上位8名が駒を進めた。1位で勝ち抜けたのは、2回目の出場となった18歳・senaだ。優勝経験を持つシード選手らを抑え、下克上を果たした。また、2位には13歳のしゅんぺーが入るなど、波乱が巻き起こった。

■予選順位

1位:sena
2位:しゅんぺー
3位:Ko-suke
4位:AKI
5位:Ibuki
6位:Hiro-K(怪我で出場辞退。繰り上げでTOMMYが出場)
7位:SYUN-YA
8位:Yu-ri

決勝大会の注目選手3名

ここからは、決勝大会の注目選手を3名ピックアップする。

■sena

逆立ちしながら、足の裏にボールを乗せる。海外ではポピュラーな技だが、日本では希少価値が高い。senaはJストールに様々なアレンジを加え、Ricardinhoを驚かせた。決勝大会でも、その稀有な才能を見せつけられるだろうか。

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1人目は、予選1位ながら、大会での目立った実績を持たないsenaだ。2018年のJFFC、2019年のSUPER BALL(世界最大規模の大会)では、いずれも予選敗退に終わっている。そんな彼を勝ち上がらせたのは、ジョーダルストール(Jストール)だ。

■Ko-suke

2人目は、予選3位のKo-sukeだ。過去5回のJFFCで3回優勝し、現在は2連覇中の“絶対王者”である。スタンディング(立ち技)、シッティング(座り技)、アッパー(上半身技)の3ジャンルをバランス良く網羅し、オリジナリティも備えている。豊富な経験から“場慣れ”もしており、一切の隙を見せない。

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Ko-sukeはまだ28歳だが、今大会では最年長となる。若い世代が、彼の牙城を崩しにかかることは間違いない。それを跳ね除け、王者の貫禄を見せられるだろうか。

■SYUN-YA

3人目は、予選7位のSYUN-YAだ。彼はバランスの良いスタイルとは言い難いが、明確な武器を持っている。兎にも角にもオリジナリティに長けており、動きに滑らかさもある。ダンサブルなスタイルを作り上げ、徐々にステージを上げてきた。

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2018年のJFFCではベスト16に終わり、人目をはばからず涙を流す場面も見られた。その悔しさを糧に、今大会では大物食いを果たしたいところだ。

若い世代が“絶対王者”に食らいつけるか

決勝大会は、トーナメント形式で行なわれる。例年はトップ32からスタートするが、今大会はトップ8からと枠が狭い。組み合わせは抽選で決まるが、その結果によって順位が大きく左右される選手も出てくるだろう。

見どころは、やはり若い世代がどこまでKo-sukeに食らいつけるか。実績豊富なHiro-Kが怪我で辞退したため、現アジア王者・Ibukiが対抗馬の筆頭だろう。注目選手に挙げたsenaやSYUN-YAは、自分の武器で王者を脅かしたいところだ。

また、当日はWomen’s Edition(女子部門)とKids Edition(小学生部門)のエキシビジョンマッチも行なわれる。近年は女子や小学生も急速に力をつけており、観客を驚かせるに違いない。

大会の模様は、スポーツエンターテイメントアプリ「Player!」でライブ配信される。投げ銭による応援システム「Player! Support」を導入し、集まった金額に応じて、優勝賞金が決定する。

Ko-sukeが王者の貫禄を見せるのか、若手が新時代の幕を開けるのか。未曾有の危機を乗り越え、ようやく開催となる日本一決定戦を見逃すな。

大会概要


名称:Japan Freestyle Football Championship 2020 supported by COMP(JFFC 2020 supported by COMP)
日程:3月27日(土)15:00〜
会場:SOUND MUSEUM VISION(東京都渋谷区)
参加選手:一般部門8名、女子部門2名、小学生部門2名
ライブ配信:スポーツエンターテイメントアプリ「Player!」にて、14時40分頃から配信予定

主催:株式会社Ball Beat、日本フリースタイルフットボール連盟(JF3)
競技主管:世界フリースタイルフットボール協会(WFFA)、日本フリースタイルフットボール連盟(JF3)
特別協賛:COMP
協賛:AnyBasic、Feel so good!、TACHIKARA、WORLD KYOTO、SOUND MUSEUM VISION
後援:世界フリースタイルフットボール協会(WFFA)、AF3(アジアフリースタイルフットボール連盟)
協力:FINEPLAY
配信協力:Player!    

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