宇和島東で3度甲子園出場、早大では主将を務めた越智良平監督

 第93回選抜高校野球大会で春夏通じて初の甲子園出場を果たす聖カタリナ学園(愛媛)。創部5年目の若いチームを率いるのは“松坂世代”の越智良平監督。宇和島東高時代は3度甲子園に出場し、早稲田大学では主将を務めた。

 2016年の創部から指揮する越智監督の根底にあるのは、高校時代の恩師・上甲正典監督の教えだ。当時は“根性野球”が当たり前の時代で体力、精神と厳しい指導を受け仲間と共に聖地を目指した。

 猛暑の夏でもグラウンドコートを着用しノックを受けるなど練習の厳しさはトップクラス。それでもくじけることなく上甲監督に食らいついた。「本当に勝負師という言葉がピッタリで厳しく育ててくれました。『最後の夏に子供たちが負けて泣く顔を見たくない』という言葉は今でも心に残っている。選手たちへの思いは人一倍もっていた人でした」と懐かしむ。

 早大では和田毅投手(ソフトバンク)と同期で、一学年下には鳥谷敬内野手(ロッテ)、青木宣親外野手(ヤクルト)らが在籍する黄金時代に主将として東京六大学リーグで春秋連覇を果たした。鳥谷が入部してからは控えに回ったが、その経験も今に生きているという。

「プレーヤーとしてチームを引っ張る以外にも、できることはたくさんある。主将の小沢にもよく言うのですが『全校集会はするなよ』と。1対100の話しは頭に入らないが1対1で意見交換することで気持ちは通じる。チームは組織。上手く回るためにはどうしたらいいかを考えやってくれている」

 チーム、そして監督としても初の甲子園だが目指すは頂点だ。「四国を代表して出るからにはチャンピオンを狙わないといけないし、やらないといけない。先を見るわけじゃないが、しっかり勝負してまずは初戦を勝ちたい」と意気込む。

 大会前、最後の練習試合では報徳学園(兵庫)を相手に4-1で勝利。最速145キロのエース右腕・櫻井頼之介投手が4回1失点の好投を見せると、「4番・遊撃」の川口翔大内野手は右中間へ特大の一発を放つなど状態は上向きだ。スローガンでもある“究極の挑戦”「アルティメット・チャレンジ」で赤い旋風を巻き起こすつもりだ。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)