2月3日から始まるデビスカップ・ワールドグループ1回戦「日本対フランス」戦(有明コロシアム/室内ハードコート)。大会2日前のこの日、会場となる有明コロシアムで両国のプレドロー記者会見が行われた。 会見はフランスから始まり、ヤニック・ノア…

 2月3日から始まるデビスカップ・ワールドグループ1回戦「日本対フランス」戦(有明コロシアム/室内ハードコート)。大会2日前のこの日、会場となる有明コロシアムで両国のプレドロー記者会見が行われた。

 会見はフランスから始まり、ヤニック・ノア監督をはじめ、リシャール・ガスケ、ジル・シモン、ニコラ・マウ、ピエール ユーグ・エルベール、そして現時点ではメンバー外ながら、ルカ・プイユが出席した。

 ノア監督が「錦織はいないが、油断してはならない。デ杯においてランキングなど関係ない」と口にすれば、ガスケも「しっかりと自分のプレーをすることが先決」と気を引き締めた。

 プイユがチームに加入し、来日したことは、メンバー変更を匂わせるには十分だ。「いろいろと策をめぐらせている」とノア監督。ガエル・モンフィス、ジョーウイルフリード・ツォンガのトップ2は不在だが、万全の態勢で臨むつもりだ。

 続いて行われた日本チームの会見には、植田実監督をはじめ、杉田祐一(三菱電機)、内山靖崇(北日本物産)、ダニエル太郎(エイブル)、西岡良仁(ミキハウス)が出席した。

日本デ杯チーム。左から、西岡、ダニエル、内山、杉田、植田監督

 フランスの記者から「我々は錦織の欠場に驚いている。彼の決断に対し、監督の率直な気持ちを」と聞かれた植田監督は、次のように答えた。

 「最後までオファーはした。圭に限らず、トッププレーヤーたちの(ツアーとデ杯の)スケジュールのタイトさは理解している。彼がどれだけチームに貢献してきたかを考えれば失望はない。彼がいないことは大きいが、それを上回るだけのチャンスが(チームに)あると思う。若い彼らがやり遂げてほしい。(錦織の決断は)ポジティブな気持ちで受け止めている」

 錦織にかわり、日本のエースとなるのは西岡だ。「一番手を任されることになる。プレッシャーも緊張もあるが、格上しかいないフランスに全力でぶつかっていくだけ」と力強く語った。

 28歳でチーム最年長の杉田は「まずは個々の力を出すこと。誰一人として引いている選手はいない。ベストを尽くすのみ」と語り、内山は「ホームで大きな力をもらえる。全力で向かっていきたい」と口にし、ダニエルは「本当に楽しみな一戦になる。みんなで力を合わせて戦いたい」と続いた。

 明日2日は10時から、会場の有明コロシアムでドロー抽選式が行われる。

(テニスマガジン/Tennis Magazine)