現地19日の男子テニスツアー「ATP500 アカプルコ」(メキシコ・アカプルコ/3月15日~3月20日/ハードコート)の試合中に、マグニチュード5.7の地震が起きた。ATP(男子プロテニス協会…

現地19日の男子テニスツアー「ATP500 アカプルコ」(メキシコ・アカプルコ/3月15日~3月20日/ハードコート)の試合中に、マグニチュード5.7の地震が起きた。ATP(男子プロテニス協会)が伝えている。【実際の動画】ラリー中に地震。中継カメラがガタガタ揺れる

それはシングルス準決勝の、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)対世界71位ドミニク・コプファー(ドイツ)の第2セット序盤でのこと。

コプファーがサーブを打ちラリーが始まった時に、中継カメラがガタガタ揺れだし、観客もざわつき始めた。二人はポイントの最中だったためラリーを続けたが、どうやら地震に気付いていなかったようだ。6-4、7-6(5)で勝利し決勝へ進出したズベレフは「何が起こったのかわからない」と語った。

「照明が揺れ始めて、僕らよりも観客が地震を感じていた」「僕らはコートを走り回っていたので、地震の間にもプレーしなければならなかった」「僕らは地震をあまり感じなかったけど、ここアカプルコでも地震が起こることは知っています。地震に最も近いこの地域のみんなが元気であることを願っているよ」

プレー中の二人は地震にすぐに気づかなかったが、地震が少ない国に住んでいる海外選手にとっては恐怖を感じたようだ。ダブルスで決勝へ進出したニール・スクプスキー(イギリス)は、試合を終えてマッサージを受けていたところだった。

最初はマッサージの何かの技法だと感じたが、マッサージ師の携帯電話のアラームが鳴って「これはちょっと変だ」と思ったという。

ペアを組んでいるケン・スクプスキー(イギリス)も、揺れは5秒ほどだったが「パニックになるには十分」で「今までに経験したことのない揺れだった」と語った。

Eurosportによると、震源地はアカプルコから車で2時間ほどの距離にあるサン・マルコスだという。

ズベレフは決勝で第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 アカプルコ」でのズベレフ

(Photo by Hector Vivas/Getty Images)