クラブの経営理念を語るアブラモビッチ氏「適切であれば解任に抵抗はない」

チェルシーのオーナーを務めるロマン・アブラモビッチ氏が『フォーブス誌』のインタビューで、クラブの経営方針に対する信念について語っている。

アブラモビッチ氏は2003年に1憶4000万ポンドでチェルシーを買収。潤沢なオイルマネーを存分に投資した結果、およそ18年間で16ものタイトルを獲得し、チェルシーをビッグクラブと言われるまでに成長させた。

一方で、この18年間で雇った監督は15人にも上り、結果が出せなければ即刻クビにするやり方には少なからず非難の声もある。今シーズンも1月にフランク・ランパード前監督を解任し、トーマス・トゥヘル監督をその座に据えている。

しかし、アブラモビッチ氏はこれまでのタイトルの数が成長の証であると主張し、長期的な目標を達成するには、適切なタイミングで適切な判断を行うことに抵抗はないと話した。

「トロフィーの数がそれを物語っていると思う。我々がこの数年間で成し遂げてきたことを示しているのだ。これがトロフィーを獲得し続けるための、未来に向かって建設的に前に進むための私の目標だ」

「チェルシーには非常に豊かな歴史がある。その一端を担えていることは非常に幸運なことだと思う。クラブは私より先に存在し、私の後も存在するだろう。私の仕事は、今日できる限りの成功を収め、将来に向けて構築することだ」

「我々は現実的な選択をしていると思う。そして、長期的な野心を確実に達成するために、適切なタイミングで適切な変更を行うことに抵抗はない」

「それもクラブの長期的な野心の明確さを表す一つの指標であってほしいと願っている。このクラブに来る者たちは、ピッチ上での目標だけでなく、クラブが地域社会で果たすより積極的な役割についても理解している」

「サッカーの試合に勝つための決まった方法はない。監督とそのチームは、それぞれの試合に臨む際に多くの要素を考慮しなければならない」

「サッカーとは数日ごとに新しい試験があるようなもので、そこでこれまでの努力が評価されている。予測できないこと、そして各試合がどのように展開するかを楽しむことができたし、今も楽しんでいるよ」