いよいよ球春がやってくる。セパ12球団は2月1日、宮崎、沖縄、そして米アリゾナで一斉にキャンプインする。プロ野球ファンが待ち望んだ季節の到来。キャンプ地を訪れ、開幕よりも一足早く、ひいきの球団の選手の状態を見にいくファンもいることだろう。■…

いよいよ球春がやってくる。セパ12球団は2月1日、宮崎、沖縄、そして米アリゾナで一斉にキャンプインする。プロ野球ファンが待ち望んだ季節の到来。キャンプ地を訪れ、開幕よりも一足早く、ひいきの球団の選手の状態を見にいくファンもいることだろう。

■1軍、2軍の全選手が一度に見られるソフトバンクのキャンプ

 いよいよ球春がやってくる。セパ12球団は2月1日、宮崎、沖縄、そして米アリゾナで一斉にキャンプインする。プロ野球ファンが待ち望んだ季節の到来。キャンプ地を訪れ、開幕よりも一足早く、ひいきの球団の選手の状態を見にいくファンもいることだろう。

 12球団のキャンプで屈指の集客を誇るのが、ソフトバンクの宮崎キャンプだ。例年、土日ともなれば、1万人、2万人といった多数の観客がキャンプ地・生目の杜運動公園に駆けつける。そんなソフトバンクのキャンプの、今季の見どころを紹介したい。

 ソフトバンクのキャンプで最も魅力的なのが、その施設の良さにある。メイン球場であるアイビースタジアムがあり、そのすぐ脇にはサブ球場、そして室内練習場がある。

「はんぴドーム」、小規模な球場が4面ある多目的グラウンドAに、選手がランニングなどで利用する多目的グラウンドBと、すべての施設がコンパクトに固まっている。選手はこの施設間を徒歩で移動するため、ファンの目前に姿を見せることが度々ある。

 そして、この施設に全選手が集結してキャンプを行う。期間中、1軍、2軍の全選手が一度に見られるキャンプ地というものは、なかなかない。見たい選手が、一度に見られるキャンプというのは、ファンにとっても嬉しいものではないだろうか。

■注目は田中、高橋、「ミギータ」?

 今キャンプの注目選手でいえば、まず挙げられるのが、ドラフト1位ルーキーの田中正義。順調に新人合同自主トレを消化してきた右腕が、キャンプでどれだけの能力を見せてくれるか、実に楽しみである。昨季のドラフト1位の高橋純平も、昨春キャンプはケガを抱えており、リハビリメニューが中心だった。万全で迎える春のキャンプでどれだけのインパクトを残してくれるか。

 野手での注目は、昨秋のU-23W杯でMVPに輝いた真砂勇介か。「ミギータ」の愛称が定着しつつある右の大砲候補が、ほかの主力選手たちの中で、どれだけの存在感を示せるか。新外国人のカイル・ジェンセンも春のキャンプでそのベールを脱ぐ。マイナー通算178本塁打の実力とはいかほどか。

 もちろん主力選手にも注目だ。柳田悠岐は右肘痛でB組スタートとなったが、基本的にはB組が拠点とするサブ球場で練習を行う。WBCに出場する侍ジャパンのメンバー入りを果たした松田宣浩、内川聖一、千賀滉大の3選手もこのキャンプ地で汗を流している。トップ選手、そして注目選手が目白押しだ。
 
 もちろん、このソフトバンクのキャンプ地、昼食などに困ることもない。公園内に、実に数多くの屋台が軒を連ね、数々のメニューを提供している。「地鶏の炭火焼」や「宮崎牛」といった宮崎名物も販売されている。見るも良し、食べるも良し。2年ぶりのリーグ制覇を目指すソフトバンクのキャンプは、今年も大きな注目を集めそうだ。