◆先週の血統ピックアップ・3/14 フィリーズレビュー(GII・阪神・芝1400m)  中団につけたシゲルピンクルビー…

◆先週の血統ピックアップ

・3/14 フィリーズレビュー(GII・阪神・芝1400m)
 中団につけたシゲルピンクルビーが直線で馬群を割って伸び、ヨカヨカをクビ差抑えて快勝しました。名前から連想されるようにシゲルピンクダイヤ(桜花賞2着、秋華賞3着)の半妹で、父はダイワメジャーからモーリスに替わりました。

 モーリス産駒の重賞勝ち馬はシンザン記念を勝ったピクシーナイトに次いで2頭目です。ピクシーナイトは母が「キングヘイロー×サクラバクシンオー」という、現役時代にスプリントGIを勝った馬同士の組み合わせ。一方、シゲルピンクルビーは「ハイシャパラル×シンダー」という、現役時代に英ダービーを勝った馬同士の組み合わせ。まったく対照的な配合ながらいずれも重賞を勝ったのは、父モーリスの懐の深さの証明といえるでしょう。

 シゲルピンクルビーはサドラーズウェルズ4×3。このクロスを持つモーリス産駒は、勝率、連対率、複勝率ともモーリス産駒全体の平均を下回っています。スピード面に難があるため、どうしてもアベレージが低くなってしまいます。ただ、勝ち上がった馬は、本馬を含めてストゥーティ、カイザーノヴァ、ルペルカーリアと大物感があり、1走あたりの獲得賞金はモーリス産駒全体の平均を上回っています。このクロスを持つモーリス産駒は、重賞などの格の高いレースでは軽く見ないほうがいいでしょう。

◆今週の血統Tips

 昨年の朝日杯フューチュリティSを制したグレナディアガーズがファルコンSから始動します。同じく2歳GIを勝ったダノンザキッドは、先日の弥生賞ディープインパクト記念で3着と敗れましたが、グレナディアガーズはクラシックではなくマイル路線に矛先を向け、なおかつ今回はGIIIなので落とせないところです。

 ただ、馬の能力はさておき、血統データからは楽観できません。フランケル産駒は中京芝で連対率8.8%。全10場のなかで最も成績が劣ります。少し悪い程度ではなく、箸にも棒にもかからない、といった劣悪さです。不可解としか言いようがなく、原因はよく分かりません。グレナディアガーズ自身も昨年9月に走って凡走しています。

 それとは対照的に、フランケル産駒の東京芝連対率は34.2%と素晴らしいので、仮に今回凡走して人気が下がったら、NHKマイルCでは見直したいところです。

 (文=栗山求)