「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)でアビゲイル・スピアーズ(アメリカ)がミックスダブルスに優勝することにより、今回の全豪の『30代のパーティ』で自分の役を演じた。 日曜の決勝で35歳のスピア…

 「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)でアビゲイル・スピアーズ(アメリカ)がミックスダブルスに優勝することにより、今回の全豪の『30代のパーティ』で自分の役を演じた。

 日曜の決勝で35歳のスピアーズはフアン セバスチャン・カバル(コロンビア)と組んで、第2シードのサーニャ・ミルザ(インド)/イバン・ドディグ(クロアチア)を6-2 6-4で下した。

 スピアーズは自分のキャリア最後の年に、初のグランドスラム・タイトルを獲ろうと精進していた。彼女はサンティアゴ・ゴンサレス(メキシコ)と組み、2013年と14年の全米オープンのミックスダブルスで準優勝に終わったキャリアのあと、今季の終わりに引退することを予定していた。

「ええ、これが私の最後の全豪だと思う。でもみんなそう言って、ある時点で考え直したりもするから…」とスピアーズ。「これが私の最後であるよう願うけど、でもそうでなかったら来年のこの大会で終わりにするわ。全豪は私のお気に入りの大会なの。ここには本当に多くの友人がいる。オーストラリアで終わって、それが最後となることもあるかもしれない」。

 スピアーズと30歳のカバルの勝利は、男女シングルスの決勝進出者全員が30歳以上だった今回の全豪のベテランのテーマを継続させた。

 35歳のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は36歳の姉ビーナスを決勝で倒したあと、『30-FUN(Fun=楽しみの意)』という造語をつくり出した。それはオープン化以降の時代でもっとも年齢の高い女子決勝でもあった。

 スピアーズとカバルがグランドスラム大会でペアを組んだのは、これが2度目だ。これ以前のトライでは昨年の全仏で、1回戦負けを喫していた。

 2011年全仏男子ダブルスでエドゥアルド・シュワンク(アルゼンチン)と組んで準優勝した経験を持つカバルもまた、グランドスラム大会での初タイトルを祝った。彼はこれ以前の全豪ミックスダブルスで、準々決勝を超えたことは一度もなかった。

 スピアーズとカバルは4-0と快調なスタートを切って第1セットを取り、第2セットを通し安定したプレーでプレッシャーをかけ続けた。第2セットでは4-4からドディグがダブルフォールトを犯してサーブゲームを落とし、次のゲームでカバルが勝利を決めた。

 ミルザとドディグにとってこれは5度目のグランドスラム大会であり、チームとして決勝に進出したのは2度目だった。2人は昨年の全豪でも準優勝し、ドディグは2015年の全仏でマルセロ・メロ(ブラジル)と組んだ男子ダブルスで優勝した経験を持っている。  ミルザはこれまで、グランドスラムのミックスダブルスで3回優勝している。2009年全豪と2012年全仏では同胞のマヘシュ・ブパシ(インド)と組んで、2014年全米ではブルーノ・ソアレス(ブラジル)と組んでの栄冠だった。彼女はまた、マルチナ・ヒンギス(スイス)と組んだ女子ダブルスでも2015年のウィンブルドンと全米、昨年の全豪と3度に渡って優勝していた。(C)AP