僅差のジャッジの中で1人6ポイントもの大差をつけたシュクレ氏に処分下る ボクシングのWBC&WBAスーパー世界スーパーフライ級王座統一戦が13日(日本時間14日)、米テキサス州ダラスで行われ、WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メ…

僅差のジャッジの中で1人6ポイントもの大差をつけたシュクレ氏に処分下る

 ボクシングのWBC&WBAスーパー世界スーパーフライ級王座統一戦が13日(日本時間14日)、米テキサス州ダラスで行われ、WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が2-1(115-113、117-111、114-115)の判定でWBAスーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を破り、2団体のベルトを統一した。「ファイト・オブ・ザ・イヤー」の声が上がるほどの白熱の名勝負となったが、6ポイント差を付けたジャッジには識者らから異論が噴出。該当のジャッジはWBAから資格停止処分が下った。米専門メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 軽量級の2人の雄が激突した名勝負。ジャッジ2人のポイントは僅差だったが、エストラーダに6ポイントもの大差を与えたジャッジに対して各方面から物言いがつけられていたが、WBAは迅速な処分を下した。

 同メディアによると、117-111のスコアをつけた米国人ジャッジのカルロス・シュクレ氏に対して、WBAが資格停止処分を科すことを14日(同15日)に発表したという。

 記事ではジャッジの1人ジェシー・レイエズ氏がゴンサレスに115-113をつけており、これは多くの視聴者の意見と合致していたとしたうえで、「一方、デービッド・サザーランドは115-113でエストラーダを支持。そして、シュクレは117-111でエストラーダ勝利の判定を下した。これは眉毛が上がるほどの疑わしいスコアだった」と特にシュクレ氏の採点に厳しい視線を向けている。

WBA代表「彼に何が起きたかということを説明する機会を設ける」

 WBAのギルバート・メンドーサ代表は「カルロス・シュクレのチョコラティート対エストラーダでのパフォーマンスに関して、公式委員会で決めたことによると、彼を一時的な資格停止にする」とし、さらに「彼に何が起きたかということを説明する機会を設ける」とも付け加え、シュクレ氏に弁明の場を設けることも明かしているようだ。

 また記事によると、シュクレは次回のジャッジを務める予定はなく、この資格停止はWBAの試合のみで適用されるものだと説明している。

 ボクシングに置いてジャッジの採点はしばしば議論を呼ぶが、注目の一戦で極端なポイント差をつけたことで思わぬ騒動に発展している。(THE ANSWER編集部)