男子7人制ラグビーの世界トップ15か国をコアチームとして、半年間にわたって熱戦を繰り広げる「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2016-17」は、1月28日、29日にニュージーランドの首都ウェリントンで今季第3ラウンドがおこなわ…

 男子7人制ラグビーの世界トップ15か国をコアチームとして、半年間にわたって熱戦を繰り広げる「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2016-17」は、1月28日、29日にニュージーランドの首都ウェリントンで今季第3ラウンドがおこなわれ、南アフリカが優勝した。ブリッツボッカの愛称で知られる7人制南ア代表は、第1ラウンドのドバイ大会も制しており、早くも2冠獲得となった。

 8季ぶり2回目のシーズン総合優勝を目指す南アは、ウェリントンセブンズでは日本戦・完封勝利を皮切りにプールステージから圧倒的強さを披露。カップ準々決勝でフランスに45-0と快勝すると、準決勝ではカナダに21-5で勝利。決勝ではリオ五輪金メダルのフィジーと対戦し、先制を許したものの、昨年のワールドラグビー年間最優秀セブンズ選手であるシアベロ・セナトラが南ア代表歴代最多トライ記録を更新(セブンズリーズ通算180トライ)して流れを変え、チームは後半に3トライを追加し、26-5で歓喜の瞬間を迎えた。

 日本は3大会連続の未勝利で、最下位(15位タイ)。
 鶴ヶ﨑好昭キャプテンは「結果としては5戦全敗となったが、第4戦のアメリカ代表戦は、5点差で負けてしまったものの内容は今大会では1番よかったと思う。しかし次のロシア代表戦でも自分たちの思うようなプレーができず、負けてしまったのが現実。次のオーストラリア大会では、まずは1勝することを目標に取り組んでいきたい」コメントした。

 ホームチームのニュージーランドはカップ準々決勝でフィジーに敗れ、順位決定戦のラストもアルゼンチンに競り負け6位でフィニッシュしている。リオ五輪で惨敗した影響もあったか、ウエストパック・スタジアムは空席が目立ち、ニュージーランドのファンにとっては残念な自国開催大会となった。

 次週(2月4日、5日)はオーストラリアのシドニーでおこなわれる。

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<ワールドラグビーセブンズシリーズ 第3戦・NZ大会 最終日結果>

▽カップ準々決勝(1~8位)
・スコットランド 14-12 イングランド
・フィジー 26-10 ニュージーランド
・カナダ 17-12 アルゼンチン
・南アフリカ 45-0 フランス

▽カップ準決勝
・フィジー 19-12 スコットランド
・南アフリカ 21-5 カナダ

▼カップ決勝(優勝決定戦)
・南アフリカ 26-5 フィジー

▼ブロンズ決勝(3位決定戦)
・スコットランド 28-22 カナダ

▽5位決定トーナメント準決勝
・ニュージーランド 24-0 イングランド
・アルゼンチン 19-14 フランス

▼5位決定戦
・アルゼンチン 17-12 ニュージーランド

▽チャレンジトロフィー準々決勝(9~16位)
・ケニア 24-5 ロシア
・アメリカ 19-14 日本
・ウェールズ 29-7 パプアニューギニア
・オーストラリア 17-14 サモア

▽チャレンジトロフィー準決勝
・ケニア 19-12 アメリカ
・オーストラリア 24-10 ウェールズ

▼チャレンジトロフィー決勝(9位決定戦)
・ケニア 19-17 オーストラリア

▽13位決定トーナメント準決勝
・ロシア 15-5 日本
・サモア 35-7 パプアニューギニア

▼13位決定戦
・サモア 19-12 ロシア