フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。

先月26日公開の動画より、SP対談としてゲストに男子シングル元日本代表の無良崇人さんが出演。

その第5弾となった12日公開の動画では、苦手意識や克服、さらには4回転ジャンプの習得法について語られている。

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【SP対談】中野友加里×無良崇人が振り返るそれぞれの全日本選手権「全部自分が思った通りにやることができた」 https://cocokara-next.com/athlete_celeb/yukarinakano-takahitomura/

苦手なジャンプは「ループ」


現役時代からジャンプに定評のある無良さん。中でもアクセルジャンプを得意としているが、逆に苦手なジャンプについて問われると「断然ループです。」と即答。

自身もループジャンプを苦手としていたという中野さんは、

「私もループ苦手で、最初は(プログラムに)入れていたんですが、あまりにも確率が低すぎて途中から取りました。練習でいくらできても、本番で大体ダブルとかシングルに抜けるんですよね・・・。ミスをする確率が勿体無いんだったら、入れない方がいいかなと思って、入れるのをやめました。」

と、プログラムから外していたと明かした。すると、無良さんから、衝撃の事実が語られた。

「僕も、一応試合には入れてはいました。今だから言えるんですが、僕意図的にシングルとかやっていた試合もありました(笑)6分間練習の時点で、ループが凄い調子悪い時とかあるんですよ。ある試合で、会場の場所の標高が高かったのもあって、しんどかったんですよね。最後の方までいくのがめっちゃキツイじゃんと途中で思ってしまい、そう思った直後のジャンプがループだったんです。これは無理だから、(ループを)シングルにして他を頑張ろうと思いましたね。」

しかし、現役時代はループジャンプが苦手だったと話す無良さんだが、現在はその苦手意識が克服されたという。

「実は今結構ループが上手いんですよ。浅田真央や川原星といった、ループが上手な人とスケートしているので・・・。それを見ていて、こうやって跳べば良いんだとか色々考えていたら、上手くなってきたんです。親父にもこの前『ループ上手くなったな』って言われましたね。」

4回転ジャンプ習得までを振り返る

苦手意識について、選手が一度芽生えてしまうと、それを克服することは中々難しいと話す中野さんだが、その克服法について無良さんはこう話す。

「僕は、例えば4回転の時代に入っていき、4回転おかしいなと思った時は、2回転からもう一回見直して見たりとか、凄い基礎的なやり方に戻すなど、色々なやり方を試していたので、そうやっていくしかないのかなと思いますね。」

その4回転ジャンプについて、今では男子のみならず女子も当たり前の時代になりつつある。

現役時代、4回転ジャンプについて

「私の場合、トリプルアクセルの習得は時間はかかったけどすんなりいった方だと思うんです。でも、4回転は全く回転しなかったんです。この先やってもおそらく回転しないだろうなということでやめてしまいました。」

と話す中野さん。自身も4回転ジャンプの習得に時間がかかったという無良さんは、当時をこう振り返る。

「最初は3回転半くらいの状態から始めましたね。締め続けられなかったです。残りの半回転の感覚を掴むのが1番時間がかかるんですよ4回転って。まずは自分が空中の最後の最後に絶対締めつけが緩んでいるので、それを最後まで伸びていられるようにという練習を最初のうちはやっていましたね。伸びてくる感覚が出てきて4分の1くらいまでくると、あとは跳んでいくスピードとか方向、体の使い方という点でアジャストしていって、自分が1番やりやすい入り方と跳んでいく方向で、という風に覚えていきました。」

この他動画内では、無良さんがループジャンプの他にもう一つ苦手だったという、ある技についても語られている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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