世界最高峰のヨットレース「第36回アメリカズカップ」がニュージーランド・オークランドを舞台に15日まで開かれている。今大…

世界最高峰のヨットレース「第36回アメリカズカップ」がニュージーランド・オークランドを舞台に15日まで開かれている。
今大会には、前回大会王者の「エミレーツ・チームニュージーランド」、今年1月に始まったプラダカップ(挑戦者代表決定シリーズ)を勝ち抜いた「ルナロッサ・プラダ・ピレリチーム」が参戦。初日、第2日の両日を1勝1敗で終えており、互角の戦いを展開している。
第3日は13日に行われる。先に一歩抜け出すチームはどちらなのか?“海上”で繰り広げられる激戦の行方に注目したい。

「アメリカズカップ」は1851年から続く「海のF1」とも呼ばれる世界最高峰のヨットレースで、勝者に贈呈されるトロフィーは国際スポーツの中で最も古いものとされる。創成期には年に1度開催されたこともあったが、近年は3~4年に1度の開催されている。
92年、95年、00年と日本からは「ニッポンチャレンジ」がアメリカズカップ獲得を目指して3度挑戦。17年後の前回大会には元ニッポンチャレンジのクルーが代表を務めた「ソフトバンク・チーム・ジャパン」が挑戦を果たすなど、日本でも歴史のある大会として知られる。

レースは1対1のマッチレースと呼ばれる一騎打形式で戦われ、アメリカズカップを保持するチーム「ディフェンダー」に挑戦できるのは1チャレンジャーとなる。レースは13戦用意され、先に7勝したチームが勝者となる。

日本の企業も大会の運営を支えている。大会のオフィシャル・マリン・パートナーを務めるのは「ヤンマー株式会社」。今大会はレース運営艇に搭載されるエンジン4基とともに、ヤンマーブランドの最新フラッグシップモデル「X47 Express Cruiser」を公式VIPクルーザーとして提供する。
同社は2013年に開催された、第34回アメリカズカップでアメリカのオラクル・チームにマリンエンジンを提供するオフィシャル・テクニカル・パートナーになって以来、今ではアメリカズカップに欠かせない企業となっている。2017年バミューダ諸島で開催された第35回アメリカズカップではオフィシャル・マリンエンジンパートナーを務めた。