移籍初日の様子を国営放送が報道 フィギュアスケートの2019年グランプリ(GP)ファイナル女王、アリョーナ・コストルナヤ。今季から指導を受けていたエフゲニー・プルシェンコ氏の下を離れ、昨季まで師事していたエテリ・トゥトベリーゼ氏の下へ復帰す…

移籍初日の様子を国営放送が報道

 フィギュアスケートの2019年グランプリ(GP)ファイナル女王、アリョーナ・コストルナヤ。今季から指導を受けていたエフゲニー・プルシェンコ氏の下を離れ、昨季まで師事していたエテリ・トゥトベリーゼ氏の下へ復帰すると、地元メディアが報道した。ロシア国営放送は、移籍初日の練習の模様を紹介。負荷の強いトレーニングで息があがってしまった様子などが伝えられている。

 国営放送はまず、コストルナヤのコメントを紹介。17歳は「今季、プルシェンコ氏のアカデミーで練習していた時、私は自分自身に最後まで何かをすることを自分で強制できないことが分かりました。つまり、もしトゥトベリーゼ先生がそばにいたら、私は必要なだけ、さらにはそれ以上のことをしただろうというのが分かりました」と語っている。

 電撃移籍後、初めての練習に臨んだコストルナヤの様子について、同メディアは「アリョーナは集中して、コーチたちの一つ一つの言葉を捉えています。練習システムは彼女が以前からとてもよく知っていますが、体だけがこのような(激しい)負荷から遠ざかっていました」と伝えている。

 息を切らしながらトゥトベリーゼ氏の助言を聞く姿も映し出されたコストルナヤ。「基礎練習をやりました、そして私は(キツくて)死んでいました、なぜなら長い間、まさにそのようなテンポでその基礎練習をやっていなかったからです」と激しい練習を振り返っている。心拍数は198まで上昇したといい「私はその間、ずっと考えていました『ああ、もしこの基礎練習を耐え抜くことができたら、残りのすべてを耐え抜けるわ』と」と語っている。

トゥトベリーゼ氏「追加の休日なしでプロセスに入らなければ」

 国営放送によると、2日間の話し合いがなされ、コーチ陣はシーズン終了までの試用期間という条件付きの復帰に同意したとされている。トゥトベリーゼ氏は「彼女は追加の休日なしで完全に我々の(練習)プロセスに入らなければなりません。そして3回転アクセルを跳び始めなければいけません」と猛練習を厳命するとともに、武器としていたジャンプについても言及している。

 プルシェンコ氏のもとから離れたコストルナヤについて、同メディアは「それは最も世間を騒がせたチームからの脱退、いや逃走だった」などと表現。心機一転“エテリ組”に戻った17歳は「笑顔が増えたかもしれないけど、必要な場所でではありません。笑うことは表彰台の上でできます、泣くのはどこか隅っこか練習の後です」と語っている。

「私は、自分がこのチームでスケートをするのにふさわしく、コーチ陣の注目に値することを証明しなければなりません」とも意気込んだコストルナヤ。“出戻り”によって復活となるか、今後も注目される。(THE ANSWER編集部)