チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、ドルトムントvsセビージャが9日にBVBシュタディオン・ドルトムン…
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグ、ドルトムントvsセビージャが9日にBVBシュタディオン・ドルトムントで行われ、2-2のドローに終わった。この結果、2戦合計5-4としたドルトムントがベスト8進出を果たした。
先月17日に開催されたサンチェス・ピスフアンでの1stレグはドルトムントが3-2のスコアで先勝。アウェイゴール3つを奪って先勝したドイツの強豪が大きなアドバンテージを手にしたが、試合終盤のゴールにより最少得点差での敗戦となった昨季のヨーロッパリーグ王者も逆転突破に望みを繋げた。
当時公式戦7戦連続クリーンシート中だったセビージャの堅守を攻略し先勝したドルトムントは、その勢いに乗って公式戦4連勝を達成。だが、直近のブンデスリーガのデア・クラシカーでは王者バイエルン相手に2点を先行も、最終的に2-4で逆転負けを喫した。そのショッキングな敗戦から中2日で臨んだ今回の大一番では先発2人を変更。ムニエとザガドゥに代えてモレイ、ベリンガムを起用し、システムを[3-4-2-1]から[4-1-4-1]に戻した。
一方、終盤の粘りで逆転突破に望みを繋いだセビージャは、1stレグ敗戦直後に行われたオサスナ戦を2-0で快勝し、バウンスバックに成功した。だが、以降の公式戦3試合ではバルセロナとのラ・リーガ、コパ・デル・レイの連戦、直近は、格下エルチェに苦杯を舐めて公式戦3連敗。最悪な形で今回の大一番を迎えた。連敗ストップと共に逆転突破を目指す一戦では、1stレグから先発3人を変更。エスクデロ、ラキティッチ、パプ・ゴメスに代えてアクーニャ、オスカル、オカンポスを起用した。
キックオフ直後から相手の出方を窺うことなくゴールを奪う気概を見せたアウェイチームが押し込む入りを見せる。開始2分にオカンポスが枠を捉えた強烈なミドルシュートを放つと、以降も前から激しく圧力をかけ続け、二次攻撃、三次攻撃と相手に息つく暇を与えない。
その後、ドルトムントが粘りの守備で早い時間帯の失点を凌いだことで、試合は徐々に膠着状態に陥る。それでも、18分にはオカンポスが見事な個人技でDFジャンを抜き去ってペナルティアーク付近まで持ち込み、DFを引き付けて右のスソに短いラストパス。ここでスソが利き足とは逆の右足を振り抜くが、シュートはわずかに枠の右へ外れた。
その後は再びセビージャが相手を押し込んで中央を締めるドルトムントに対して、サイドからクロスの雨を降らせていく。だが、中でエン=ネシリらがしっかりと掴まれ、決定機まであと一歩という歯がゆい状況が続く。
一方、後ろに重心が重くハーランドが完全に孤立して攻め手を見いだせないドルトムントだったが、相手の一瞬の隙を突いてファーストチャンスをゴールに結びつける。
35分、バックパスを受けたGKブヌから右サイドへボールが展開され、ヘスス・ナバスが出した縦パスに対して、スソにボールを受けさせようと、クンデがデラネイをブロックに行くも、押されたデラネイとスソが交錯。こぼれ球を回収したシュルツ、ダフード、ロイスとパスが繋がると、ゴール左でGKブヌを引き出したロイスからのマイナスのパスをゴール前に走り込んだハーランドが難なく流し込み、史上最年少(20歳231日)でのCL6試合連続ゴールとした。
痛恨のミスによって逆転突破には3点が必要となったセビージャはより前がかって相手を攻めたてる。43分にはオスカルの落としからフリーのフェルナンドにミドルシュートのチャンスが訪れたが、ここはシュートを大きくふかしてしまい、前半のうちに相手守備をこじ開けることはできなかった。
互いに選手交代なしで迎えた後半は立ち上がりにVARが躍動を見せる。まずは48分、ドルトムントの鋭い縦への仕掛けからアザールとのパス交換でボックス内に侵入したハーランドがフェルナンドを吹き飛ばしての豪快な突破からゴールネットを揺らす。しかし、VARはそれ以前の場面でDFクンデがハーランドをボックス内で倒したとの判定を下し、前述のゴールを取り消してドルトムントにPKを与える。
ここでキッカーのハーランドが右隅を狙ったシュートはGKブヌが見事な反応でストップし、こぼれ球に詰めたハーランドの2度目のシュートも阻止。だが、再びVARの介入が入ると、GKブヌがPKの際に足がゴールラインにかかっていなかったとの判定でPKが蹴り直しに。そして、ハーランドが2度目のPKも同じ右下隅のコースに蹴ると、今度はゴールネットを揺らした。
なお、ハーランドはこの54分のゴールによってCL史上初の4試合連続複数得点の記録者となると共に、史上最速でのCL通算20ゴールを達成した。
後半の入りに失敗したセビージャは60分、オカンポスとジョルダンを下げてルーク・デ・ヨング、パプ・ゴメスを同時投入。前線のターゲットマンを増やして力業でゴールをこじ開けにいく。64分にパプ・ゴメスのミドルシュート、67分にオスカルの直接FKで相手GKヒッツを脅かす場面を作り出すと、直後にゴールが生まれる。
68分、ボックス内での競り合いでジャンに押し倒されたデ・ヨングがPKを獲得。これをキッカーのエン=ネシリがクロスバーの内側を掠める強烈なシュートで決め切ってようやく1点を返した。
このゴールでアウェイチームが息を吹き返し、試合は球際のバトル、ターンオーバーの応酬となるオープンな展開に。84分にはドルトムントの数的優位のカウンターからゴール前のダフードに決定機も、ここは至近距離からのシュートをGKブヌがビッグセーブで阻止した。
試合終盤にかけてラキティッチ、ムニルの同時投入によって、さらにリスクを冒して攻めるセビージャ。これに対してドルトムントはザガドゥ、ムニエと長身DFを送り込んで逃げ切り態勢に入る。すると、6分が加えられた96分にセビージャは右CKの二次攻撃からラキティッチが右サイドで入れた正確なクロスをエン=ネシリが打点の高いヘディングで合わせ、土壇場で1点差に迫る。
しかし、3点目を奪って2戦合計スコアをタイに戻す時間は残されておらず、試合はこのままタイムアップ。この結果、1stレグのアドバンテージを生かしたドルトムントが2016-17シーズン以来となる4年ぶりのベスト8進出を果たした。