オーストラリア・メルボルンで開催されている 「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の大会12日目、女子ダブルスで、第2シードのベサニー・マテック サンズ(アメリカ)/ルーシー・サファロバ(チェコ)のペアが2年ぶり2度目の全豪…

 オーストラリア・メルボルンで開催されている 「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の大会12日目、女子ダブルスで、第2シードのベサニー・マテック サンズ(アメリカ)/ルーシー・サファロバ(チェコ)のペアが2年ぶり2度目の全豪タイトルを獲得した。

 マテック サンズ/サファロバは、非常に緊迫した展開となった決勝で劣勢を覆し、アンドレア・フラバチコバ(チェコ)/ペン・シューアイ(中国)を6-7(3) 6-3 6-3で下した。

 ふたりはメルボルン・パークでの無敗記録を12試合に伸ばした。

 チームとしてデビューした2015年全豪の女子ダブルスで、マテック サンズ/サファロバは初優勝を飾ったが、昨年はサファロバが病気で大会に出られなかったため、ふたりはいっしょにプレーしていない。

 2015年全仏と2016年全米でも優勝しているふたりにとって、これは4度目のグランドスラム優勝となる。

 現在、マテック サンズは女子ダブルスの世界ランキング1位であり、その座を守っただけでなく、サファロバはキャリア最高の2位に浮上する予定だ。今回の優勝で獲得した賞金は66万豪ドル(50万USドル)で、これをふたりで分け合う。

 ロッド・レーバー・アリーナで行われた表彰式では、トロフィーを授与されて高く掲げたあと、ふたりは前もって予習してきたというダンスを披露した。

 「私たちはあそこで5歳の子供みたいにお祝いをしたわ。トロフィーを手にし、そこに私たちの名前があるのを見て(2年前の優勝時のもの)、その名前がふたたびそこに刻まれるのだと知った。本当に特別なことだわ」とマテック サンズ。

 「彼女は私の拠り所よ。私たちはアグレッシブにプレーし、楽しんでいる。私たちは本当にうまく補い合い、チームとしていいバランスがとれているわ」と続けた。

 この決勝に出場した4人ともが、少なくとも2つのグランドスラム・タイトルを持っているが、このペアでの対戦は初めてのことだった。

 決勝までの道のりで一度もセットを落としていなかったフラバチコバ/ペンは、早い段階でブレークを果たして第1セットの手綱を握っているように見えた。

 しかし、マテック サンズ/サファロバが状況を覆し、このセットはタイブレークに突入。フラバチコバ/ペンはそこで勢いをつけてリードを奪い返し、タイブレークを7-3で制してセットを取った。

 第2セットでフラバチコバ/ペンは、ともにサービスゲームを落として、いきなり0-3となるが、次にマテック サンズのサービスをブレークした。

 だが、それはマテック サンズとサファロバにとって数少ないケースであり、結局ふたりはこのセットで相手を圧倒して、勝負をファイナルセットにもち込んだ。

 最終セットでは、フラバチコバのサービスゲームだった第4ゲームで流れが変わった。すべてをコントロール下においているように見えていたが、彼女はブレークポイントを1つしのいだあと、もう1つ訪れたブレークポイントでダブルフォールトをおかし、勝負を分けるブレークを自ら与えてしまうことになった。

 この試合は、マテック サンズが31歳、サファロバがと29歳で、フラバチコバが30歳、ペンが31歳というほぼ同世代対決だった。 (C)AP(テニスマガジン)