今年初戦ダイキンオーキッドレディス最終日 女子ゴルフの今年初戦・ダイキンオーキッドレディス最終日が7日、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で行われ、首位と2打差の3位で出た小祝さくら(ニトリ)が通算14アンダーで逆転優勝を果たした。…

今年初戦ダイキンオーキッドレディス最終日

 女子ゴルフの今年初戦・ダイキンオーキッドレディス最終日が7日、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で行われ、首位と2打差の3位で出た小祝さくら(ニトリ)が通算14アンダーで逆転優勝を果たした。昨年9月以来、6か月ぶりのツアー通算3勝目。初戦で勝利を収め、年間目標に賞金女王と複数回優勝を掲げていることを明かした。

 小祝は出迎えた選手に驚いた。森田遥と首位で並んだ最終18番。残り60ヤードの第3打をピン奥1メートルにつけた。土壇場で優勝を手繰り寄せるバーディー。鮮やかに逆転優勝をかっさらった。祝福のために待っていたのは上田桃子だった。

「まさか桃子さんが待っていてくれると思わなくて本当に嬉しかった。合宿も一緒にやらせていただいていたので、桃子さんには本当に感謝しています。技術面も勉強させてもらっている」

 同じ辻村明志コーチに指導を受ける“姉弟子”。オフは元賞金女王の先輩ら複数のプロと一緒に合宿した。技術面はもちろん、精神面でも学ぶことが多い。「練習日でもみんなでごはんに行ったり、ゴルフ以外でも一緒にいるので、チームとして頑張っている。自分はいつも足を引っ張らないように頑張らなきゃと思ってます」。2月にはそれぞれがメンバーの前でシーズンの目標を宣言。毎年恒例の時間に小祝は言った。

「賞金女王を目指します」

賞金ランク3位浮上「自信にもなった」

 昨年は2勝目を挙げ、賞金ランク4位で今年を迎えた。2020-21年の統合シーズン。大人しい性格とは裏腹に、プロとして目標は遠慮しない。昨年の開幕前は「この試合までに賞金いくら」と段階的に決めていたが、今年は初戦から全開だ。

 理由については「毎年3、4つ目標があるんですけど、昨年はその中の一つに『何試合目までにいくら』と。今年はそういうのを決めず賞金女王と複数回優勝」と説明。心境の変化があって決めたのかと聞かれたが、「(理由?)あまり意味がないと思います」と報道陣を笑わせた。

 今季2勝目で賞金ランクは笹生優花(ICTSI)、古江彩佳(富士通)に次ぐ3位に浮上した。次週は明治安田生命レディス(高知・土佐CC)。「自信にもなったので、また来週から対応力、実力をしっかりつけられるように頑張りたいです」。着実にステップアップする22歳が今年も女子ゴルフを盛り上げる。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)