サッカーにおいて個の力は非常に大事な要素の一つである。しかし、チームとして選手たちがひとつになった時にこそ、素晴らしいプレーが生まれる。 『Team Goals』では、流れるような連携から生まれた美しいゴールを紹介。今回はパリ・サンジェル…

サッカーにおいて個の力は非常に大事な要素の一つである。しかし、チームとして選手たちがひとつになった時にこそ、素晴らしいプレーが生まれる。

『Team Goals』では、流れるような連携から生まれた美しいゴールを紹介。今回はパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペが決めたゴールだ。

2017年夏にモナコからPSGに加入したムバッペは、一気にスターダムを駆け上がり、世界屈指のFWへと成長。22歳にして世界最高の選手の1人と呼び声高い“神童”だ。

爆発的なスピードと抜群のテクニックを武器に1人で状況を打開する力を持っているムバッペだが、組織的な攻撃も得意としており、2021年2月27日に行われたリーグ・アン第27節のディジョン戦では、見事なパス回しから相手を攻略している。

2-0とPSGリードの51分、ボールを支配するPSGは、センターサークル付近でボールを持ったMFアンデル・エレーラが右サイドのMFユリアン・ドラクスラーにパス。相手からのプレッシャーをいなしながらドラクスラーが前線にポジション取りをしていたDFティロ・ケーラーにパスを通すと、ケーラーが中央のMFラフィーニャへパスする。

細かいパス回しに相手DFがマーク乱れ、ムバッペがフリーになると、ラフィーニャがすかさずラストパス。ボックス内のムバッペがゴール左下にシュートを沈め、見事な追加点となった。

このゴールで完全に試合を決めたPSGが終盤にも追加点を決め、4-0で快勝している。