今年初戦ダイキンオーキッドレディス第3日 女子ゴルフの今年初戦・ダイキンオーキッドレディスが6日、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で行われた。3打差の4位で出た菊地絵理香(フリー)が3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算10ア…

今年初戦ダイキンオーキッドレディス第3日

 女子ゴルフの今年初戦・ダイキンオーキッドレディスが6日、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で行われた。3打差の4位で出た菊地絵理香(フリー)が3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算10アンダーで首位に2打差の3位に浮上。4年ぶりとなるツアー通算4勝目へ、笹生優花(ICTSI)の言葉がきっかけでメンタル面が改善したことを明かした。西郷真央(大東建託)と森田遥(新英ホールディングス)が12アンダーで首位。

 菊地がジワリと差を詰めた。6番パー4の第2打。残り130ヤードから8アイアンで2メートルにピタリにつけてバーディーを奪った。安定したプレーでボギーなし。「パッティングのタッチが合っているので、3パットも一度もない。上手く2パットで収められているのが一番大きい」と充実感を滲ませた。

 安定したパットはメンタル面の違いによって生まれた。昨年11月の大王製紙エリエールレディス最終日に19歳の笹生と最終組でラウンド。グリーン上で判断が早く、リズムよく打っていた。「簡単に入れているように見えるのはなんでだろう」。翌週の練習中、13歳下の逸材に何を考えているのか聞くと、思ってもみない答えが返ってきた。

「そんな簡単に入るとは思っていないから、ラウンド中に打ち方を変えるとか、そういうのも一切気にしないです。もちろん、入れたい気持ちはあるし、入れるつもりで打っているけど、入ると思ってるんですか? 芝一本でラインが変わってしまうので、入らないのが普通ですよ。入ると思って打たない方がいいわけではないですけど、考え過ぎるのも良くないんじゃないですか」

一回り以上も年下の笹生に質問「年齢は関係ない」

 菊地は「確かに」と納得した。入らなければ、ラインが間違っていたのか、打ち方が変だったのか、考えるのはそれだけ。“指摘”を受けて心の整理がついた。

「それを言われてパッティングで悩まなくなって、オフの間もあまり深く考えずにやれました。この3日間も入らなくてもあまり落ち込んでないというか、凄く前向きに次のホールに向かえています」

 昨年ブレイクした一回り以上も年の離れた笹生に疑問をぶつけ、学んだ。「年齢は関係ないので」。最後に優勝してから4年。医療従事者に向けて感謝や敬意を示すため、帽子に青いリボンをつけてプレーする32歳は「明日も期待せず、打ちたいところに打って入らなければ仕方ない。また次のホールでと前向きにやれればいいかなと思います」と淡々と優勝争いを繰り広げる。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)