錦織が、激闘を繰り広げたライバルへの言葉ATP500「ABNアムロ世界テニス・…
錦織が、激闘を繰り広げたライバルへの言葉
ATP500「ABNアムロ世界テニス・トーナメント」(オランダ/ロッテルダム)でベスト8に進出した錦織圭。2回戦直後に行われた記者会見で、臀部のケガから復活を目指す元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)について語った。
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かねてから臀部に故障を抱え、一時はキャリア引退の直前まで追い込まれたものの、2度の手術を経て、ツアー復帰を果たしたマレー。
だが、その後は思うような結果を残せず、周囲からも「やはり引退は近いのではないか」といった声が度々ささやかれるようになった。今回のロッテルダム大会でもマレーは1回戦を突破したにも関わらず、試合後の会見で記者から引退の可能性について問われた場面もあったほどだ。
だが、これまでマレーと数々の激闘を繰り広げてきた錦織には、そのことが耐えられなかったようだ。
錦織は「彼(マレー)に対して引退のことを言ったり聞いたりするのは、ちょっとバカげてると思う」としたうえで、「まちがいなく、マレーはグランドスラムやオリンピック優勝といった、僕よりもずっと多くの称賛されるべきことを成し遂げてきた。それ(引退)は彼自身が決めることだし、彼の体の状態のことをわかるのは彼だけなんだ」と主張している。
さらに錦織は「彼はケガからの復帰の途中でまだベストな状態ではないけど、彼にはツアーに戻ってきてほしいと思う。僕自身も大好きな選手だし、僕らは何度も一緒に戦ってきたからね。彼がまたトップ10やトップ5に戻ってきてくれることを願っている」とマレーに向けてエールを送ったのち、「テニス界にはマレーが必要だと思う」と締めくくった。
錦織自身もマレーと同様に再び世界のトップへ駆け上がることを目指しているからこそ、どこか気持ちを理解できる部分があったのかもしれない。いずれにせよ、錦織とマレーが共に復活を果たし、またいつの日かコート上でしのぎを削る姿を見せてもらいたい。
文=中村光佑