2020年「全仏オープン」で優勝したイガ・シフィオンテク(ポーランド)は…

2020年「全仏オープン」で優勝したイガ・シフィオンテク(ポーランド)は、オモチャを使ったメンタルトレーニングを行っている。ロイター通信が伝えた。【動画】シフィオンテクの相手の読みを外す強烈なフォアのダウン・ザ・ライン!

昨年、19歳で「全仏オープン」を制したシフィオンテクは、1992年大会で優勝したモニカ・セレス(アメリカ)以降、最年少のチャンピオンに。7試合すべてストレート勝利というのは、2007年大会のジュスティーヌ・エナン(ベルギー)以来となる快挙だった。そして先月末には「WTA500 アデレード」でキャリア2つ目のトロフィーを獲得。こちらも1セットも落とさずに成し遂げている。そして、3月1日に更新されたランキングでは自己最高の世界ランキング15位を記録した。

そんな彼女がしばしば成功の理由として挙げるのが、スポーツ心理学者であるDaria Abramowicz氏の存在。おかげでメンタルが鍛えられ、試合中の苦しい場面でどう考えるかが学べたという。その助けになっている一つが、レゴなどを組立てる作業だ。

「Dariaが思いついたのよ、レゴやモデルの組立てをするって。私もそれがパーフェクトだと思った。私は論理的に考えて、作り上げるのが好きなタイプだから」とシフィオンテクは語る。

「メルボルンでも2つの木のモデルを作ったのよ。ポーランドから持ち込んでね。空港での私はちょっと変な格好だったわ。2つの大きなスーツケースにテニスのバッグが1つ、そして手には2つの木のモデル。笑っちゃう」

今年の「全豪オープン」前には出場選手たちは14日間の隔離生活を過ごさなければならなかったが、シフィオンテクはその期間に前もって注文しておいたレゴ・ブロックを70%は完成させたという。

「もうすぐオーストラリアでの生活が終わるのはとっても寂しい。でも楽しいから、みんなもレゴを試してみるべきよ」

クレーコートで初優勝を飾り、これまで準々決勝以上に勝ち進んだことがなかったハードコートで2つ目のタイトルを手にしたシフィオンテク。2018年にはジュニアとして芝コートの「ウィンブルドン」で優勝したこともある彼女は、どんなサーフェスにも対応できると考えている。

「私は、コートの種類は特に関係ないと思う。肉体的にも精神的にも充実していれば、どのコートでも勝てると思うわ」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのシフィオンテク

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)