ビーナスとセレナのウイリアムズ姉妹(アメリカ)の決勝対決が決まった大会11日目の「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)。この日は、ふたりに続いてロジャー・フェデラー(スイス)も決勝進出を決め、メルボルン・パークは少し過去に戻…
ビーナスとセレナのウイリアムズ姉妹(アメリカ)の決勝対決が決まった大会11日目の「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)。この日は、ふたりに続いてロジャー・フェデラー(スイス)も決勝進出を決め、メルボルン・パークは少し過去に戻ったような、懐かしい雰囲気に包まれている。3人合わせると「46」ものグランドスラム・タイトルを持ち、さらに3人合わせると「106歳」になる。男子準決勝のラファエル・ナダル(スペイン)とグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)の勝者が、この3人に加わることになるが、ナダルは30歳でグランドスラム・タイトルを「14」持ち、ディミトロフは25歳で、まだタイトルがない。
女子の準決勝第1試合でビーナスがココ・バンダウェイ(アメリカ)を6-7(3) 6-2 6-3で倒し、第2試合でセレナがミルヤナ・ルチッチ バローニ(クロアチア)を6-2 6-1で下した。
「“ウイリアムズ対決”の決勝にできるかは私次第というふうに感じて、少しプレッシャーだったわ」とセレナは言った。「でも実際にこの勝利をつかむことができて本当にいい気分よ」。
夜に行われた男子準決勝で、フェデラーが同じスイスのスタン・ワウリンカを7-5 6-3 1-6 4-6 6-3で倒した。フェデラーが2012年のウィンブルドンで彼にとって最後の17度目のグランドスラム・タイトルを獲得したあと、ワウリンカは、2014年の全豪、2015年の全仏、そして昨年の全米と、3度グランドスラム大会で優勝している。
ワウリンカは第2セットで、苛立ちから自分の膝の上でラケットを折った。その彼は第3セットの前にメディカル・タイムアウトをとり、そこから挽回してフェデラーに5セットの戦いを強いた。だが最終セットの第6ゲームでダブルフォールトによって致命的なブレークを与えてしまった。
故障した左膝を休ませるため6ヵ月のオフから戻ったばかりだったフェデラーは、その後、ミスをおかすことなくしっかりと試合を締めくくった。
ウイリアムズ姉妹の決勝が土曜日に行われることになった今、地元のファンはフェデラー対ナダルのライバル対決の実現に期待を膨らませている。フェデラーは日曜日の決勝で、ライバル・ナダルと対戦することになるのか、それとも以前に「ベイビー・フェド(Fed)」と呼ばれ、プレースタイルがよく似た若手、ディミトロフと対戦することになるのか。
「誰が相手になろうと、決勝の日は特別な日になるだろう。ひとりは彼にとって初めてのグランドスラム・タイトルを目指す。さもなければ、ラファだ。彼とは大きな戦いになる」とフェデラー。「僕が気持ちを割くのは、ただ、自分が勝つということ。ネットの向こうにいるのが誰であろうとね。でも…ナダルに対する試合の“マグニチュード(震度)”の大きさは理解しているよ」。(C)AP(テニスマガジン)