今年初戦ダイキンオーキッドレディス 女子ゴルフの今年初戦・ダイキンオーキッドレディスが4日、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で開幕した。渋野日向子(サントリー)は71で回り、1アンダーで首位・西郷真央(大東建託)と7打差の20位発…

今年初戦ダイキンオーキッドレディス

 女子ゴルフの今年初戦・ダイキンオーキッドレディスが4日、沖縄・琉球GC(6561ヤード、パー72)で開幕した。渋野日向子(サントリー)は71で回り、1アンダーで首位・西郷真央(大東建託)と7打差の20位発進。ラウンド後、全英女子オープン優勝などを支えた青木翔コーチから「卒業」したことを明かした。

 渋野は1、2番をパーとした後、3番で5メートルのバーディーパットを沈めた。2021年初バーディー。昨年はコロナ禍で中止となり、2年ぶりのツアー開催となった沖縄のファンが沸く。拍手や「おー!」と声が響いた。9番で落としたが、10番でバーディー。15番でもバーディーを奪ったが、最終18番のボギーで1アンダーとなった。

 ラウンド後は会見に登場。昨年末限りで青木コーチから離れたことを明かした。2017年のプロテストに落ちた後に出会い、19年の国内外5勝など大ブレイクに欠かせなかった存在。全英女子オープン優勝時はキャディーを務めた。理由についてこう説明した。

「自分で考えてやれることはやりたい、と思うようになって卒業しました。『やっていてわからないことがあったら、いつでも頼っておいで』と言ってくださったので、本当にありがたいです。心置きなく自分でやっていけるかなと。まだ不安はかなりありますけど、決めたことはしっかりやり通していけたらと思います」

照れながらも青木コーチへの思いを吐露「こっぱずかしくて言えないけど…」

 ゴルフの真面目な話はもちろん、くだけた会話もできる間柄だった。苦楽をともにしたコーチについて「プロテストに落ちていなかったら出会えていない。受かっていたら調子に乗ってこんなことにはなっていないと思います。落ちていたから出会えたし、これまでの結果が出せたのはこれまでの指導、人柄のおかげ」と感謝。面と向かってはなかなか言えない思いを、照れながらメディアを通じて語った。

「それを伝えるのはこっぱずかしくて言えないけど、青木さんがいてくれなかったら今の自分はいない。本当に感謝しかないです」

 今は特定の師匠はいないものの「オリジナル(一人)では全くできないので、いろんな選手やプロから話を聞いてやっています」と説明。オフはウェートトレーニングなどは控えめで「キレ重視」の練習に着手した。理想のスイングを目指してフォームを変更中。首位を7打差で追う第2日へ「アンダーで回れたので明日もこのスコアを落とさないように、自分のスコアでやっていければ」と新たなチャレンジを続けていく。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)