トゥトベリーゼ氏の下へ移籍希望とロシアメディア報道 フィギュアスケートの19年グランプリ(GP)ファイナル女王、アリョーナ・コストルナヤが、今季から指導を受けていたエフゲニー・プルシェンコ氏の下を離れることを希望していると複数のロシアメディ…

トゥトベリーゼ氏の下へ移籍希望とロシアメディア報道

 フィギュアスケートの19年グランプリ(GP)ファイナル女王、アリョーナ・コストルナヤが、今季から指導を受けていたエフゲニー・プルシェンコ氏の下を離れることを希望していると複数のロシアメディアが報じた。昨季まで師事していたエテリ・トゥトベリーゼ氏(いずれもロシア)の下へ“出戻り”を望んでいるという。

 先週開催されたロシア杯ファイナルで6位に終わり、今月開催される世界選手権の代表入りを逃したコストルナヤ。昨年12月には新型コロナウイルス感染が判明し、得意としていた3回転アクセルも本調子ではないと伝えられるなど、苦しんでいる17歳が決断を下そうとしているようだ。

 ロシアメディア「sport.business-gazeta.ru」は、「コストルナヤは実際にエテリ・トゥトベリーゼ氏とフルスタリヌイに復帰することについて話し合いをした」との見出しで記事を掲載。テレグラムチャンネル「ラピダールナスチ」のウラディスラフ・ズーコフ氏が伝えた内容を引用し、こう記している。

「今日、彼女たち(コストルナヤとトゥトベリーゼ氏)の話し合いがリンクで行われた。今のところトゥトベリーゼ氏は最終的な決断を表明していない。アリョーナを(以前の)コンディションに導くことが現実的かという疑いがある。明らかになっているように、(過去に患った)新型コロナウイルス、背中、足の骨折と彼女の健康の問題はまだ終わっていない」

 また、同国メディア「championat.com」は「スポーツセンター『サンボ70』のディレクター、レナト・ライシェフ氏がコストルナヤの復帰の可能性をめぐる情報について語った」と伝えている。記事によると、ライシェフ氏は「(復帰への)願望はアリョーナから起こりました。私のところに彼女は連絡しませんでした。彼女は全てをトゥトベリーゼ氏と決めています。全てをトゥトベリーゼ氏が決めます」と語ったという。

プルシェンコ氏の妻は「この件についてはわかりません」

 今季からコストルナヤを指導しているプルシェンコ氏側は、この時点では何も聞いていなかったと報じられている。ロシアメディア「sports.ru」は「Sport24」が報じた内容を引用。プルシェンコ氏の妻でプロデューサーのヤナ・ルドコフスカヤ氏は「私はこの件についてはわかりません」と語ったとされている。

 また、同国メディア「Telesport」は「コストルナヤはトゥトベリーゼ氏のもとへの復帰についてプルシェンコ氏に伝えなかった」と見出しを打って記事を掲載。「コストルナヤがエフゲニー・プルシェンコ氏との師弟関係を終わらせるつもりであるようだ。それでいて、コストルナヤは自分の決断についてプルシェンコ氏自身とアカデミーのスタッフに伝えなかった」と記載している。

 なお、「championat.com」によると、コストルナヤが復帰するか否かは3月4日に決断がなされると予想されている。“皇帝”プルシェンコ氏の下を離れ、再び“エテリ組”の一員となるのか注目が集まる。(THE ANSWER編集部)