「応援コメントで目が覚めた」ベイスターズ・河合祐哉キャプテンインタビュー | eスポーツ

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の影響で延期となっていたコカ・コーラeクライマックスシリーズ（以下「eCS」）。2月27日に行われたセ・リーグの試合では1勝1敗1分で上位アドバンテージを持っていた横浜DeNAベイスターズがSM…

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の影響で延期となっていたコカ・コーラeクライマックスシリーズ（以下「eCS」）。2月27日に行われたセ・リーグの試合では1勝1敗1分で上位アドバンテージを持っていた横浜DeNAベイスターズがSMBC e日本シリーズへの進出を決めた。2年ぶりのe日本シリーズ進出となるベイスターズを率いたのがキャプテン・河合祐哉選手だ。

河合選手は、1敗1分の戦績で勝利以外では敗退となってしまう第3戦の1回から3回を担当した。初回に佐野選手の技ありのタイムリーヒットで先制すると、3回にも佐野選手で追加点を挙げる。2-0とリードして襷をつなぐと、今シーズン最優秀防御率の辻選手と昨シーズン最優秀防御率の大茂選手が巨人打線を封じ、2年ぶりのe日本シリーズ進出を果たした。18シーズンに最優秀防御率に輝いた河合選手に、eCS終了直後にインタビューに応じてもらった。

−e日本シリーズ進出おめでとうございます。

ありがとうございます。

−初戦は1-7と大敗。2連勝でファイナルステージに進んできた巨人のプレイヤーと比べると若干フワフワしていたように見えました。

実際そうでしたね。ポストシーズンだからと気負うことなくいつも通りで臨みましたが、山本選手と辻選手が思っていたパフォーマンスを発揮できていなかったですね。明らかに硬かったです。

−巨人の勢いに飲まれるかと思いましたが、2試合目に入ってチームの雰囲気がかなり変わったように感じました。

試合間の応援コメントで「いつもより元気ないぞ」「声が出てない」といったコメントがありました。だから自分を筆頭に声を出せる時は出していこうとしていった結果、山本選手にホームランが出て、辻選手もシーズン通りのパフォーマンスを発揮し、大茂選手も最後を締められました。ファンの方のコメントで目が覚めたように感じています。

−当初の予定では収録でのeCSでしたが、延期になりライブ配信となりました。

やはりライブでの試合の方がモチベーションも上がります。辻選手だけライブを経験していない状況で、初戦は上手くいっていなかったです。今思えばもっと声をかけてあげればよかったなと思います。結果として、ファンの方のコメントで持ち直した部分もあるので、収録だったらいい結果にはならなかったかもしれません。

−2試合目で流れを取り戻して臨んだ3試合目、自らの技ありのタイムリー2本で先制しました。

1本目のタイムリーは特に上手く打てたと思います。練習通りのミート打ちができました。先制した方が絶対に有利になるので、ホームランを狙いたい気持ちを抑えてチームバッティングを心がけました。100点のバッティングができましたね。

−2点リードで辻選手と大茂選手につなぎました。途中満塁のピンチもありましたが、あの場面での心境はいかがでしたか。

満塁のピンチは吐き気がしてました(笑)。もう祈るしかなかったですけど、辻選手は今シーズン最優秀防御率なだけあって、勝負の駆け引きが分かっているようなピッチングができていました。大茂選手は初めてチームの成績を担うような立場になってきた中で心配していた部分もありましたが、完璧に抑えてくれたので、いい意味で裏切ってくれたなと思っています。

−一昨年はe日本シリーズに進出も惜しくも敗退、昨年はeCSを逃す結果となっていただけに、この2年間の思いも爆発したようにも思います。

そうですね。僕も大茂選手も昨年は最低限くらいの成績で4位だったので、今シーズンは始まる前から今年はやるぞという気持ちが強かったです。辻選手のピッチングは大茂選手が地盤を作ったような話は聞いているので、チームのために動いてくれていたなと随所に感じるシーズンでした。

−DeNAの今永選手と対談をされたと聞きました。今永選手直伝の配球術も披露できたのではないでしょうか。

ウォームアップの段階で相手がチェンジアップを待っていないように感じていました。だからまぁ1球くらいええやろと(笑)チェンジアップを投げたら三振してくれたので、今永選手にはいい報告ができそうです。