フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。
先月26日公開の動画より、SP対談としてゲストに男子シングル元日本代表の無良崇人さんが出演。
その第2弾となる2日公開の動画では、2人の現役時代に戦ったNHK杯や世界選手権について語られた。そこで明かされた2人の「抹消したい記憶」とは一体・・・?
NHK杯は特別なもの
無良さんにとってシニアデビュー戦となった2008年のNHK杯に共に出場した2人。GPシリーズへの出場は特別なことだという中野さんだが、無良さんはどのような心境だったのだろうか。
「やっとシニアの仲間入りができたという感覚が凄くあって、ここからシニアの選手として試合に出れるんだということを感じた覚えがありますね。」
世界各国で6試合開催されるGPシリーズだが、その中の日本で開催されるNHK杯は、全日本選手権や世界選手権と同じくらい特別なものだと語る中野さん。そのNHK杯に初めて出場した当時を、無良さんはこう振り返る。
「自国だからこそ、見ているお客様の空気って、海外のGPシリーズとNHK杯では全然違くないですか?だから、凄く全日本選手権を味わっているような感覚でした。ただ、カナダなど他の国で開催されたGPシリーズに出てからNHK杯に出ると、ホームに帰ってきた感があって、こういうのが地元で試合をするという感覚なんだなと感じたことは凄く覚えていますね。」
これに対して中野さんは、
「凄く分かります。責任感を凄い感じましたね。もちろん日本代表としてGPシリーズで他の国も行っていましたが、NHK杯はより一層感じましたね。」
と、NHK杯への思いを改めて口にした。
唯一抹消したいと思った記憶は・・・
現役時代、数多くの試合に出場した2人。その中でも苦い思い出として中野さんは、ある試合を振り返った。
「1回だけGPシリーズの中国大会で、11人中11位になったことがありました。その時人生で初めて最下位というものを経験しました。でも、最下位になった時の気持ちって、あの位置にいかないと中々わからないものじゃない?それが凄く嫌な記憶で、抹消したくても中々消せない記憶でした。」
一方、同じく現役最後のシーズンのGPで一度だけ最下位を経験したことがあるという無良さん。だが、それよりも自身の中で抹消したいと思った記憶が一つあるという。
「世界選手権の上海大会なんですが・・・。試合内容というよりも、フリーをスタートする時に、あのISUのファンファーレを聞く、それも世界選手権でというのが、もう屈辱でしかなかったんですよね。うわあ、俺ここでこれ聞くんかと思って、凄い試合前にガッカリだなと思いながら試合に臨みましたね。」
さらに動画内では、無良さんが1番思い出に残っている世界選手権でのエピソードや、海外での試合ならではのエピソードが語られている。
尚、中野さん監修・無良さん協力の出版本「フィギュアスケートジャンプ完全レッスン」が現在発売中だ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。