3月6日に開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、先日24日に野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー27人が発表された。小久保裕紀監督は、残る1選手は「野手になると思う」と明言。これで日本人メジャー投手は1人も参加…

3月6日に開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、先日24日に野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー27人が発表された。小久保裕紀監督は、残る1選手は「野手になると思う」と明言。これで日本人メジャー投手は1人も参加しないことが決まった。

■今季2年目の前田、第4回WBC不参加を地元メディア報じる

 3月6日に開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、先日24日に野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー27人が発表された。小久保裕紀監督は、残る1選手は「野手になると思う」と明言。これで日本人メジャー投手は1人も参加しないことが決まった。

 これを受けて、米スポーツサイト「ドジャーブルー」も「ケンタ・マエダは2017WBC日本代表に含まれず」とリポート。昨年12月のウインターミーティングでは、ドジャースを率いるデーブ・ロバーツ監督が前田が日本代表で投げたいならチームはサポートすると発言したことに触れつつ、右腕がWBCに参戦しない事実を伝えている。

 記事によれば、今季2年目を迎える前田は、今オフは球団から今季のパフォーマンス向上を目指し、「筋量をアップするトレーニングプログラム」を渡されているそうだ。ただし、これは「球団が前田のルーキーイヤーに満足していないというわけではない」という。昨季開幕前は肩肘の健康を懸念されていたが、開幕からローテーションを守り抜き、32試合に先発し、16勝11敗、防御率3.48の成績で、ナ・リーグ新人王争いで3位になっていた。

■チームは「マエダの登板間隔を長く空ける頻度を減らしたい」

 日本よりもスケジュールがハードだと言われるメジャーを1年戦い抜いて迎える2年目のシーズンに向け、球団としては前田に余分な負担を掛けたくないのが本音だろう。記事によれば、チームは「マエダの登板間隔を長く空ける頻度を減らしたい」ようで、WBCに参加しないという決断は、またとない朗報に違いない。

 今季のドジャース先発ローテは、エース左腕クレイトン・カーショーを筆頭に、前田、FAから再契約した左腕リッチ・ヒル、若手左腕ホセ・ウリアスと続く。その他、カズミア、マッカーシー、柳、ウッドらがいるが、いずれも故障明けで迎えるシーズンだけに勝ち星を計算しづらい。また左腕が多くひしめく先発陣の中で、右腕・前田の存在は貴重だ。

 現在、ドジャースでWBCへの参戦を表明しているのは、メキシコ代表の一塁エイドリアン・ゴンザレスのみ。ナ・リーグ西地区5連覇を狙うドジャースにとって、前田のWBC不参加の決断は大きな後押しになったと言えそうだ。