オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、ミルヤナ・ルチッチ バローニ(クロアチア)が第5シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を6-4 3-6 6-4で下…
オーストラリア・メルボルンで開催されている「全豪オープン」(1月16~29日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、ミルヤナ・ルチッチ バローニ(クロアチア)が第5シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を6-4 3-6 6-4で下してベスト4に進出した。
彼女は1999年のウィンブルドンで準決勝に進出しており、ほぼ18年ぶりに、もう一度準決勝の舞台に立つことになった。
現在、世界79位のルチッチ バローニはサービスで勝負を決めると、胸に手をあて感極まった様子でコートに膝をついた。
ロッド・レーバー・アリーナでの第1試合に勝った彼女はコートでの勝利者インタビューで涙にくれていた。
「信じられない…。私がまた準決勝にたどりつけるなんて、信じられない…」。
ルチッチ バローニは17歳のときにウィンブルドンでベスト4となったが、まだ若く、その成功の上に次を築いていくことができなかった。数年のうちに彼女はテニス界から完全に姿を消し、2010年までグランドスラムに戻ってこなかった。
「いつの日か、私に起こったことについての長くて大きなストーリーを語るときがくるでしょう」と試合後、34歳のルチッチ バローニはうわずった声で言った。「ふたたびここに戻ってこられるなんて、夢見ることもできなかった」。
アップダウンの激しかったこの試合では、左足に厚くテーピングを施したルチッチ バローニが第3セットの途中でメディカルタイムアウトをとってコートを離れる前までにふたり合わせて「14」のサービスブレークが記録されていた。
戻ってきてからのルチッチ バローニは8ポイント連取で、サービスキープとこの試合最後のブレークを果たす。それから彼女はロザリオを首にかけてプレーし、ふたたびサービスをキープして試合を終わらせた。
ルチッチ バローニは準決勝で第2シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦する。セレナは第9シードのジョハンナ・コンタ(イギリス)を6-2 6-3で倒して勝ち上がった。
ルチッチ バローニとセレナの対戦はこれが3度目となる。
しかし初対戦は、これも今から19年も前の1998年シドニー1回戦で、どちらも予選を勝ち上がって本戦出場を果たした大会。そして2度目の対戦が同年ウィンブルドン4回戦。どちらの試合もセレナが勝っている。
ルチッチ バローニは1999年のウィンブルドン準決勝でシュテフィ・グラフ(ドイツ)に敗れた。23度目のグランドスラム優勝を目指していたグラフは決勝でリンゼイ・ダベンポート(アメリカ)に敗れたのだった。
現在グラフとタイとなる「22」のグランドスラム・タイトルを持つセレナは、2014年全米オープンから始まった10大会連続のグランドスラム準決勝進出を果たしたところだ。(C)AP(テニスマガジン)