トルソワが母国メディアのインタビューで言及 フィギュアスケートのアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が母国メディアのインタビューで、自身が師事する“皇帝”エフゲニー・プルシェンコ氏の素顔について語っている。 16歳のトルソワは昨年5月に「サン…

トルソワが母国メディアのインタビューで言及

 フィギュアスケートのアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が母国メディアのインタビューで、自身が師事する“皇帝”エフゲニー・プルシェンコ氏の素顔について語っている。

 16歳のトルソワは昨年5月に「サンボ70」からプルシェンコ氏のアカデミーに移籍した。現役時代は“皇帝”の異名をとったプルシェンコ氏について、母国メディア「championat.com」のインタビューで口にしている。

 インタビュアーの「プルシェンコ氏はとても感情的にあなたの得点に反応します。キスアンドクライで彼の隣にいることはあなたにとってどれほど居心地の良いことなのですか?」という質問に対して、トルソワは「プルシェンコ氏といることで私はとても居心地が良いです。キスアンドクライだけではなく、概して、どんな時でも。私たちはとてもいいチームです」と話している。

 エテリ・トゥトベリーゼ氏のもとを離れてから半年以上が経過。トルソワにとって、プルシェンコ氏の存在は大きなもののようだ。さらに「頻繁に、コーチのプルシェンコ氏に中に、アスリートのプルシェンコ氏がちらりと現れますか?」という質問に対しては、トルソワはこう回答している。

「プルシェンコ氏は自分でジャンプを跳んだり、音楽に合わせて滑ることもできますが、練習のプロセスにおいて彼はコーチとして振る舞います。すべて詳しく説明して教えます。彼はもうアスリートからコーチに変わったのだと思います」

 今はもう“皇帝”ではなく、“指導者・プルシェンコ”となっているようだ。

「私にとって得点自体は何の意味もありません」とトルソワが語る理由

 今季はロシア杯で連勝を飾ったが、ロシア選手権では3位。特にロシア選手権のSP(80.31点で4位)で伸び悩み、得点に対してプルシェンコ氏が不満を露わにしていたことも伝えられていた。

 ジャッジが下した得点についてプルシェンコ氏と話し合うことはないというトルソワは、さらにこうも続けている。

「得点にガッカリする? いいえ、私にとって得点自体は何の意味もありません」と断言。そして常に笑顔を貫く姿勢に関して問われると、「練習では多くのエレメンツが実際的にいつもうまくいきますが、試合では失敗が起こります。これが原因で私はガッカリしますが、決してそれを(外に)見せません、なぜなら人々はそれを見ても意味がないからです。彼らは楽しんでいて明るい私を見に来たのです(笑)」と語っている。

 落ち込む姿を見せるべきではないと、16歳にして強烈なプロ意識を持っているようだ。開幕まで1年を切った北京五輪へ向けてし烈な代表争いが展開されそうなロシア女子。トルソワは常にファンを喜ばせるべく滑り続けていく。(THE ANSWER編集部)