フランスは、対日本のデビスカップ・ワールドグループ1回戦(2月3~5日/東京・有明コロシアム)に、ふたりのベストプレーヤーなしで臨むことになる。キャプテンのヤニック・ノアは、ガエル・モンフィスをチームに召集せず、また、ジョーウィルフリー…

 フランスは、対日本のデビスカップ・ワールドグループ1回戦(2月3~5日/東京・有明コロシアム)に、ふたりのベストプレーヤーなしで臨むことになる。キャプテンのヤニック・ノアは、ガエル・モンフィスをチームに召集せず、また、ジョーウィルフリード・ツォンガも、すでに家庭の事情による欠場が決まっているという。

 現在フランスでもっともランキングが高いのは、世界6位のモンフィスだが、ノアはモンフィスが自分個人のゴールを優先しているとほのめかしつつ、彼の(デ杯への)献身と意欲の不足を非難している。ツォンガは初子の誕生を待つ妻と過ごすため、2月3日から5日のデ杯1回戦をスキップすることを許されていた。

 モンフィスは全豪オープン4回戦でラファエル・ナダル(スペイン)に敗れ、12位のツォンガは準々決勝に進出したが、そこでスタン・ワウリンカ(スイス)にストレート負けした。

 ノアの決断は、この元全仏覇者とモンフィスの間のもともとあまりよくなかった関係の“新情勢”と言える。昨年9月のデ杯準決勝、対クロアチア戦をモンフィスがぎりぎりになって棄権したことをノアは批判していた。また昨年のより早い時期には、モンフィスのほうがデ杯1回戦、対カナダ戦をフランスの海外県、カリブ海の遠方の島であるグアドループで行うというノアの決断を公の場で非難していた。

 「彼は昨年、彼にとってベストのシーズンを送ったが、デビスカップではグアドループでたった1試合プレーしただけだった」とノアは火曜日の会見の際に言った。

 「準々決勝で、彼はプレーすることが不可能ということだったが、その翌週に彼は大会で優勝した。そして、全米で準決勝に進出した直後に、彼はデ杯準決勝でプレーできなかった(モンフィスが故障を理由に土壇場で辞退した)」

 フランスは昨年、デ杯準決勝の対クロアチア戦に2勝3敗で敗れ、ここ3年で2度目の決勝進出を逃した。ノアは全米での力強いパフォーマンスに続く膝の問題があったとしても、モンフィスはデ杯でプレーしようと努めるべきだったと確信していると言った。

 「私はザダル(会場となったクロアチアの都市)で心底がっかりした」とノア。「もう4、5ヵ月前のことだが、我々にとっては昨日のことにように感じられる」。

 全豪オープンでのモンフィスの活躍も、ノアの決断には何の影響もおよぼさなかった。ノアはチームの団結力を守るため、昨年12月にすでにこの選択をしたのだと言う。

 「ガエルはチームの外に留まっていたほうがいい。この決断には誰も驚かない」とノア。モンフィスは(ふたたびデ杯チームに戻るには)本当にやる気に満ちていることを証明する必要がある、とも言い添えた。

 フランス・チームは、リシャール・ガスケ、ジル・シモン、ニコラ・マウ、ピエール ユーグ・エルベールで構成される予定だ。

 日本のベストプレーヤーである錦織圭(日清食品)は、スケジュール過密のため、この対戦に出場しないことをすでに発表している。(C)AP(テニスマガジン)